野田「近いうち解散」の舞台裏

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経済も外交も後回し…「近いうち自爆解散」の本質  :日本経済新聞

野田は18日からカンボジアの首都プノンペンで東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会合に出席する。解散後に首相が外国出張するのも極めて異例。各首脳がシンと同じまなざしを野田に向けるのは間違いない。それでも米大統領バラク・オバマらとも会談。環太平洋経済連携協定(TPP)推進への意欲も見せるが、選挙結果次第では空手形になりかねない。
 
12月4日公示―16日投開票の選挙日程で13年度予算編成も越年確実。景気が下降線なのに12年度内成立が危うい。15、16の両日にモンゴルで開いた北朝鮮との局長級協議にも解散が影を落とした。経済政策や外交の流れをこれほどズタズタにした解散は例がない。衆院の1票の格差の違憲状態も解消しきれないままだ。野田が政治日程の組み立てに失敗したことを物語る。(中略)
 
11月6日に「(野党が)聞きたいことがあるなら国民に見える党首討論の場でやった方がいい」と記者団に語ったのが解散決断のシグナルだった。察知した輿石は11日、13日と解散先送りで野田を説得したが、翻意は難しいと見て取った。総務相の樽床伸二らに働きかけて「解散の閣議決定への署名を拒否する可能性のある閣僚は2桁に達していた」(輿石周辺)と言う。
 
野田は14日の党首討論で解散日まで明言し、造反閣僚を罷免してでも断行する構えで押し返さなければ、退陣に追い込まれかねない瀬戸際の攻防戦だった。「お願いします」。討論直前に乗り込んだ輿石に野田は解散の最終決断を通告し、立ち上がって深々と頭を下げた。腹をくくった党首討論で包囲網を突破したが、経済政策や首脳外交はもはや脇に置くしかなかった。

辞める首相が何しに行くんだろうね? ASEAN首脳会合。 もしTPP交渉参加を表明したとしても、誰も本気で受け取るわけないじゃん。 恥ずかしいから止めてほしいね。