マイナーリーグは本当に過酷なのか?大谷翔平がもし渡米していたら…… - Number Web : ナンバー
仮に米球界入りが実現していれば大谷が所属していたであろうマイナーリーグについて、『非常に過酷な環境だ』とか『日本のようなきめ細かい指導をしてくれない』等々、その実情を精緻に検証することなく、多くのマスメディアがステレオタイプに報じていると感じたからだ。長年メジャーの取材を続けている筆者にとっては、悲しい報道が多かった。
ファイターズが“球界屈指の育成システム”を誇る球団だというのはいいとしても、だからといってマイナーがファイターズよりも育成が劣るということにはならないはず。もちろん毎年育成を含めたドラフトで10人前後の新人選手が加入する日本とは違い、ドラフトで40人、さらにFA選手扱いとしてたくさんの外国人選手が加わるメジャーは必然的に生存競争の厳しさが違う。だがそんな条件下でも、ドラフト下位指名選手や言語、文化の異なる外国人選手からもスター選手が誕生しているのは紛れもない事実だ。
ファイターズのみならず日本球界に目を転じてみても、ドラフト上位指名選手が必ず期待されたような活躍をするとは限らない。つまり大谷がファイターズ、メジャーのどちらを選んだとしても、彼の成功する確率は大きな違いはなかったのではないだろうか。
どちらを選ぼうが結果は本人が背負うわけで、どうでもいいことではありますが、自分も「日ハムの方が成長できる」という主張には首を傾げます。
日ハムの選手は大半が大リーグクラスの選手なワケ?
大谷獲得は糸井の流出に備えて?日本ハム打線の“近未来予想図” - Number Web : ナンバー
投打“二刀流”を希望する大谷に対して、「打者としてなら20年に1人、投手としてなら5年に1人」と言ったスカウトがいた。20年、5年というのは大雑把な括りで意味はない。要はそれくらい打者としての素質が群を抜いているということである。しかし、いくら素質が群を抜いていても今の日本ハム野手陣に大谷が入りこむ余地を見出すのは簡単ではない。(中略)
大谷が投手にもこだわっている以上、投手をやらせないわけにはいかない。プロ野球選手としてのモチベーション(動機づけ)が大谷の場合、二刀流にかかっている。モチベーションという言葉は生易しすぎるかもしれない。アイデンティティ(自分は何者かという問いかけ)と言い換えてもいい。(中略)
それでも一軍では投手としての起用が早いと思う。そして起用が早いために挫折も早く訪れる可能性も高く、自然と二刀流は消滅して打者一本で行くというプレースタイルが出来上がっていく。それが大谷にとっても日本ハムにとってもベストの道だと私は信じている。
日ハムとしては、入団させてしまえばどうとでも出来るわけで、二刀流断念→打者一本化が既定路線なんでしょう。
大谷君は「東北のダルビッシュ」ではなく、「東北の糸井嘉男」になっていくんですね。