日産「つなぎの技術」へ方向転換 EV普及遅れ…HV15車種投入へ (SankeiBiz) - Yahoo!ニュース BUSINESS(ヤフーニュースビジネス)
日産自動車は12日、2016年度までに15車種のハイブリッド車(HV)を投入し、計17車種とする計画を発表した。同社はこれまで電気自動車(EV)の販売に力を入れてきたが、EVの普及が遅れていることから、事実上の方向転換に踏み切った。HVではマツダなども来年から販売する計画で、当面はHVがエコカーの軸となりそうだ。(中略)
同日会見した志賀俊之最高執行責任者(COO)は「いずれの車種もクラストップの燃費性能とする」と述べた。志賀COOはEVについて「次世代環境技術の本命」とする方針に変わりはなく、HVは「つなぎの技術」と強調したが、「事実上のHVへの方向転換」(証券アナリスト)との声も出ている。
もともとはHVを開発するリソース(資金、能力)がなくて、HVより簡単なEVから始めただけで、HVを全面的に展開していくというのは既定路線だったのだと思いますよ。
EV不発、日産がハイブリッド大量投下に転換 (東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース BUSINESS(ヤフーニュースビジネス)
もともとHVに関しては、導入しても排気量2リットル以上の中型車を超えるジャンルというのが、日産の基本スタンスだった。HVは、システムがかさむ分、もともと低燃費・低価格の小型車に適用した場合には、燃費向上の効果が薄れ、逆にコストアップが目立ってくるからだ。
日産は、コンパクトカー以下は、排気量を小型化して燃費を向上しつつ過給器で出力を補う「ダウンサイジング過給」エンジンが最適と見なしていた。秋に投入した新型「ノート」はこのエンジンを搭載し、高い燃費性能を実現、実際、コストパフォーマンスではコンパクトHVに引けを取らない。
ただ、この方針も軌道修正し、コンパクトカーへのHV導入も進める見通しだ。トヨタの「アクア」が大ヒットしたように、燃費のよさが大きなウリになるのはむしろコンパクトカーのジャンル。現状、低燃費エンジンコンパクトカーとHVコンパクトカーでは、実用燃費やトータルコストでは大差ないものの、カタログ燃費では大きな隔たりがある。
コンパクトカーや小型車でHVラインナップを欠いた場合、燃費競争でイメージ的にも不利になる。すでに発表済みの中大型HVに加え、コンパクトHVを速やかに投入できるかがHV追い上げのポイントになりそうだ。
トヨタの凄さは、アクアをあの値段で出せるということですよね(あと軽量化)。
ホンダも次期フィットHVではガチンコで勝負できる燃費と価格でぶつけてくるでしょうが、後発メーカーはなかなか厳しいだろうと思います。