【そこが知りたい家電の新技術】東芝の丸くて小さな加湿空気清浄機「uLos(ウルオス)」が他社と大きく違う理由 ~“業界初”の洗えるファンに、空気を巻き上げない送風機構とは - 家電 Watch

uLosの特徴は、まずはその空気清浄機らしからぬ斬新なデザインにある。空気清浄機、特に高級タイプの加湿空気清浄機は、大きめで縦長という長方形デザインのものが多い中、uLosは何と「丸形」のデザイン。本体サイズも、同社の従来モデルよりコンパクトにしているという。
 
しかし、斬新なのはデザインだけではない。内部を分解して送風ファンまで洗える清潔性や、室内に気流を発生させずに空気をキレイにするなど、世に出ている一般的な空気清浄機とは異なる機構も採用している。ともすれば、まんまるのかわいいルックスから、単なる「デザイン家電」のようにも見えてしまうが、どうもそれだけでは終わらないようだ。

コレ、Amazonで見たことありますが、「おもちゃみたいなものだろう」と思っていました。
謹んでお詫び申し上げます。

奇しくも高級扇風機の先鞭をつけたバルミューダも、空気清浄機を発売しました。
東芝は「サイエント」で、バルミューダの「Green Fan」とは異なる技術を用いて素晴らしい扇風機を作りましたが、今回も全く違う商品に仕上げています。

ここで辻村氏は、空気を循環する一般的なスタイルの空気清浄機に関して、問題点を指摘する。
 
「多くの空気清浄機が、基本的には室内の空気を回して、本体の下から吸い込むということを言っています。確かに部屋に何もない空間なら、間違いなく循環させるのが効率的です。しかし、実空間はテーブルや椅子もあるし、テレビもある。こういう環境では、部屋の空気をかき回すことで家具の後ろに細かいホコリなどが入りこんだりする場合があります。
 
空気清浄機を使うことで、あたかも空気をすべてキレイにしているように思われますが、空気を循環させてしまうことで、通常放っておけばホコリなどが入らないところも汚してしまっています。見えないファンが汚れているのと同様、壁面や天井にホコリが付いたり、巻き上げているうちに、徐々に汚れが溜まってしまう。例えば絨毯にも、循環しているうちに入っている。結果的に、掃除機掛けの数も多くなってしまいます」(辻村氏)

自分もバルミューダの言う「送風量がすべてを解決する」というのは、ちょっと違うんじゃないかと思います。 実験室ならいい結果が出るのでしょうが。

東芝がここまで新しい機構の空気清浄機を投入するのには理由がある。国内の空気清浄機市場は、上位3社がほとんど占めているからだ。
 
実際、GfK調べによる2011年の販売数データでも、シェア1位のシャープが約47%、2位パナソニックが約24%、3位ダイキンが約16%という数値が出ている。4位以下の割合は同調査では明らかにされていないが、少なくとも東芝のシェアは、それ以下であることは間違いない。
 
「情報時代と共に店頭販売の場合、販売店さんが説明して売るということから“これください”という『指名買い』する傾向になってきました。同じ形で同じ機能で同じ空気清浄機ということであれば、露出度が高く、お客様がインプットされているものを見に来て、あとひと押し、肩をポンとされれば購入するという状態でご来店される。
 
では、私どもが何をしなければいけないのか。まずは原点に戻り、新しいものをニーズに応える姿勢で開発する。それも、東芝が“今までと違う”と思われる形のものを作りたい。そういう意気込みがありました」(辻村氏)

ここにきて、いよいよ室内の空気の乾燥が洒落にならなくなってきました。

自分もダイキンのNCK70Nを候補にしているのですが、この記事を読んで「uLos」に興味が出てきました。
店頭で確認してみたいと思います。