悲劇を政治に利用するな

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アルジェリアの事件を契機に憲法改正とかNSC構想とか国防軍とか: やまもといちろうBLOG(ブログ)

なんかアラビアのロレンスみたいな、凄い諜報員が居て、とか考えるのはやめよう。そんな人、いないよ日本には。できて、協力者作りまでだ。そういう方向に予算を使うならまだ分かるけど、なんでこの状態で日本版NSCなんだよ。また都道府県会館を使おうとかいう話になったりするのか。
 
何度も言うけど、アルジェリアの事件は痛ましかった。繰り返し起きて欲しくない。ただ、その事件を利用して、問題の再発を防ぐことには何の効果もないような政治的パフォーマンスをするのはやめて欲しい。日本国の憲法改正と日本人が海外でテロに遭う被害を減らすこととは関係がない。本当にアフリカでの権益を守り日本資本や日本人の生命を守りたいというのなら、アフリカ方面の調査予算を増やすのは必要だけど、他にやることが一杯あるでしょ。
 
日本の国益から見て遠いアフリカでの事件を、日本政府が防げるわけがないんだよ。政府専用機飛ばすだけでも4日も議論してんだから。無理っすよ、無理。

駐在武官増やせばいいってもんでもないだろうしね。
かといって他国に乗り込んで実力で人質を奪還してくる組織を持てるわけもなく。

ただ従来型の軍隊で、こういうテロには対応できないというのは確かなんでしょう。
PKO活動とかで自衛隊も国際的な活動を展開しているけど、もっとその方向で新しい役割が課せられるようになるのは時代の流れなのかなとも思います。