電力供給サービス:寒くても需要は減った、北海道に見る今冬の電力事情 - スマートジャパン
供給予備力が最小になった1月17日にも20万kWの北本受電を見込んでいて、これがないと供給予備力は53万kWから33万kWに減少する。その時の予備率は6%である。ということは北本受電がなくても、まだ供給力に余裕があったわけだ。今冬の需要レベルであれば、北本受電のトラブルが大きな影響を与える心配はない。北海道の電力不足を回避するために原子力発電所を再稼働させる理由が、またひとつ消えたと言える。
今年の冬は例年以上に気温が低く、北海道や東北・北陸などでは雪の被害が相次いだ。過去20年間に北海道で最大電力を記録した日の平均気温を見ると、2012年度は4番目に低いマイナス8度だった(図2)。直近の3年間では最も気温が低かったにもかかわらず、逆に最大電力は大幅に減っている。(中略)
節電率にすると5%弱で、目標の7%には届かなかったものの、寒さが厳しかった状況を考えれば十分に大きな効果である。月間の電力使用量を見ると、特に製造業を中心とする産業用の減少率が大きく、節電対策に加えて自家発電設備による電力の自給体制が一段と強化されたことを示している(図4)。
次の2013年度の冬には、省エネ機器の導入などによって企業や家庭の節電効果がさらに拡大することは確実だ。一方で電気料金の値上げが想定されることから、自家発電設備の増強も進むだろう。これからも電力会社の需要は減り続けていく。
企業や家庭での節電型機器への入れ替えだけでも、毎年3%ずつくらいは減らしていけるんじゃないですかね?
電気料金が値上げになれば、より一掃節電意識は高まると思いますよ。