I/V変換用オペアンプの勝者は

差動合成(LPF)のオペアンプがTLE2072ACPに決まったので、改めてI/V変換のオペアンプを選びなおしてみたいと思います。

といっても、またイチから聴いていく時間はありません。 それぞれのオペアンプの「格」は把握できています。
候補は以下の3つです。

1.LT1468-2
2.LME49990
3.OPA2211AID

順番に聴いていきましょう。 まずはLT1468-2から。


LT1468-2の異常なほどの解像感の高さは、TLE2072ACPとの組み合わせでもスポイルされることはありませんでした。

TLE2072ACPのしっとり感が加わって、「音的には凄いけど音楽的にどうか?」という感じはしなくなってます。

色彩が淡白というのは否めませんが、やっぱり個人的にLT1468-2は好きだなと思いました。


続いてLME49990です。 TLE2072ACPと組み合わせると、LME49990の音場感がより実感できますね。 これは凄い!

生(き)の音という感じで、LME49990ってこんな鮮烈な音だったっけ? 解像感もLT1468-2に近いものがあります。

もうちょっと低音の量感がほしいような気もするけど、DACだけにそれを求めるのは酷だと思います。
システム全体として考えるべきですね。 ちなみにスーパーウーハーはOFFで聴いてます。


最後にOPA2211AID。 相変わらず録音が悪かろうが「上手いこと聴かせる」オペアンプです。

でもエージングが進んだ為か、OPA2604に通じる派手な音は影を潜めてきました。 個人的には好きだったんですが。

純粋に音質で比較されると、LME49990の後に聴くのはやや分が悪いですね。


という訳で、最終的な勝者はLME49990ということになりました。

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このオペアンプのポテンシャルは物凄いですね。 でもそれを引き出すには、組み合わせる部品にも相当気を使わなければならないようです。
まだ聴いてみたいオペアンプはいくつかあるのですが、この牙城を崩すのは容易なことではないでしょう。

それにしても、DAC7の値段を遥かに超える金額をオペアンプにつぎ込む結果となってしまいました。
やはりオペアンプには深入りしない方がよかったかな?