日産社員、ボーナス満額で「発泡酒からビールにして」と妻に提案

ボーナス満額日産社員 妻に発泡酒からビールにしてと提案へ (NEWS ポストセブン) - Yahoo!ニュース

40代前半の日産事務系社員は、「晩酌は発泡酒や第3のビールではなく、本物のビールに変えようと妻に提案できます」と、“家庭内春闘”の明るい見通しを口にする。
 
一番喜びを隠しきれない様子なのは、マツダの50代社員(管理部門)だった。リーマンショック以降、「無配」が続いていた同社は、業績好転でボーナスが一気に業界最高の「1か月分増(平均31万5000円増)」となった。
 
「業界の中でもボーナス水準が際立って低かったから、社内には明るさが戻ってきた。1日も早くトヨタやホンダのように平均200万円超えの満額回答をゲットできるように頑張らなければと言い合っています」

最近は発泡酒どころか第三のビールに慣れてしまって、たまにビールを飲むと濃いすぎて喉を通っていきません。
なにはともあれ、おめでとうございます。

でも「目出度さも中位なり」なのがマツダのようです。

マツダ、ボーナス満額回答を阻んだ負の遺産 :記者の目 :企業 :マーケット :日本経済新聞

マツダ労組の一時金要求は昨年と同じ5カ月だったが、交渉の結果4.3カ月で決着した。労組の代表は「組合要求からすれば不満だが、昨年実績に対して1カ月増えたことは評価できる」との見解を示した。確かに3.3カ月という過去最低の回答だった昨年に比べると大きな上積みだ。だが、他社の満額回答が並ぶと「なぜマツダだけ?」という疑問が浮かぶ。
 
「株主に我慢をお願いしているなかで、満額回答はできない」。ある幹部はこう解説する。我慢という言葉が意味するのは、2013年3月期で3期連続となる無配であることは明らかだ。無配企業が労組のボーナス要求に満額回答できないという決まりはないが、無配を続ける一方でボーナスを満額回答することに、経営側は強い抵抗感を持っていたようだ。
 
マツダが無配を余儀なくされている事情は、財務資料にくっきりと残る業績低迷の傷痕を見れば分かる。単独ベースの累積損失は12年3月期末時点で1407億円。リーマン・ショック前の08年3月期末には1362億円の利益剰余金があったから、その後の4年間で2800億円近く悪化した計算になる。業績が過去最高となった08年3月期でも単独税引き利益は549億円だったことを踏まえると、期間利益で累損を穴埋めして配当原資を確保するにはなお時間が必要だ。

せめて黒字決算をキッチリ出してからでないと、満額回答は難しいよね。