【池原照雄の単眼複眼】日産、優れもの超ハイテン材で車体軽量化を加速 | レスポンス
今回、鉄鋼2社と日産が実用化した超ハイテンは1.2GPa(ギガパスカル)なので、最も強度の低いハイテンの3倍近い強度をもつ。使用部位などを考えずに単純化すれば、鋼板の厚さは3分の1程度へと薄くでき、重量も同様の比率で軽くできる。(中略)
当然のことながらホットプレスには追加の設備や工程が必要となる。日産と鉄鋼2社による超ハイテンは、素材の組成を改良することで「延性」を高め、既存のプレス機械を使い従来どおり“常温”でのプレス加工ができるようにした。(中略)
さらにプレス加工した超ハイテン部品をスポット溶接する際も、溶接の圧力や通電時間を制御することで、通常の溶接機が使えるようにした。ハイテン材は強度が高まるに連れ、コストは高くなる。だが、この超ハイテンは板厚を薄くしたうえで既存設備が使えるため、「従来のハイテン材よりは確実にコストを下げることができる」(車体技術開発部の鈴木伸典部長)という。
日産は、新興国でも生産できるようにハイテン材の採用は抑えたりするほどだったんですが、これなら(鉄板が日供になるけど)新興国でも使えそうですね。