ユーザーのために車両重量を重くしたマツダ「ビアンテ」

【インプレッション】マツダ「ビアンテ」 / - Car Watch

このマイナーチェンジ手法は、1月にマイナーチェンジを行ったプレマシーでも使われているもので、ビアンテの変更もそれに準じていると思っていい。採用されるSKYACTIV-Gの2リッターエンジンとSKYACTIV-DRIVEはプレマシーと同様のものだ。この変更により、JC08モード燃費は12.4km/Lから14.8km/Lに向上。排気量2リッタークラスで全高1800mm以上のミニバンでは、クラス唯一のエコカー減税の免税(100%減税)対象車(ハイブリッドカーを除く)となっている。ちなみに、これまで存在していた2.3リッターエンジンと17インチタイヤ仕様は今回のマイナーチェンジで廃止された。これも市場のニーズを考えれば当然の流れだろう。

はて? ステップワゴンはMMCで15.0km/Lだったハズだけど?

調べてみると、平成27年度燃費基準というのがあって、ビアンテSKYACTIV(車両重量 1,660kg)は「11.車両重量が1,651kg 以上1,761kg 未満」というところに入るので、免税(+20%)は14.7km/L以上ということになるんですね。
昔のビアンテの諸元を見ると、車両重量が1,640kgというグレードもあったりするんですが、今はキレイに1,660kgに統一されています。

で、ステップワゴン(FFの場合)はどうかというと、車両重量が1,600~1,630kgなのでビアンテより1クラス軽い「10.車両重量が1,531kg 以上1,651kg 未満」となり、免税を受けるにはJC08で15.9km/L以上でなくてはなりません。

ビアンテよりも軽く作って燃費もいいのになんで不利な扱いを受けるのか、ホンダとすれば納得いかないかもしれませんが、レギュレーションとはそういうものです。
大人一人分重くすれば0.3km/Lくらい燃費が悪化しそうですが、ステップワゴンも免税措置を受けられたかもしれませんね。
それをやらないからホンダなんですが。