ドコモ「ツートップ戦略」叩きと有料アプリ

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それでも純減したNTTドコモの「ツートップ戦略」は失敗だったのか? (日経トレンディネット) - Yahoo!ニュース

さて以前から、「NTTドコモがユーザーを奪われているのは、アップルのiPhoneシリーズを扱っていないことが主な要因だ」と言われている。(中略)
 
今やMNPを利用すると、「毎月割」「月月割」の適用でiPhone 5の本体が一括で0円、さらに基本料も割り引かれるのが当たり前で、2年間「iPhone 5」を3千数百円で持てるという状況になっている。加えて、数万円単位のキャッシュバックが得られる店舗も少なからずある。
 
つまり、iPhoneを扱う2社間の競争の激化で、iPhoneに対する店頭での料金施策が一層激しくなり、「iPhoneを買うのが最もお得」という市場環境に陥っている。そうした状況のあおりを受ける形で、NTTドコモのユーザーが、他社のiPhoneに流れているというのが、現状のようだ。

なんだかやたらと「ツートップ戦略は失敗だった」と叩かれまくっておりますが、PやN信者の記者さん達なのかな?

それはさておき、iPhoneが日本で売れている要因の一番大きなものは価格でしょう。 それは日本では鳴かず飛ばずだったiPhoneが、最初に売れ始めたときから一貫しています。

特に中高生に関しては8割くらいはiPhoneじゃないでしょうかね? ウチの姪たちもそうですよ。

石川温のスマホ業界新聞:「この2年半で市場は変わった。 学生からシニアにシフト」――ウィルコム・宮内謙社長の囲みにツッコミ - ITmedia Mobile

宮内社長 「やっぱりね、みなさんに申し上げてもいいと思うんだけど、この2年半で、強烈にマーケットが変わっている。あんまり言ってないかも知れないが、ウィルコムって僕が担当しはじめた時は、4~5月が一番売れていた。なんでかわかります? 学生なんです。小中高大。それがいま減っているんです。シニアのところが伸びている。それは感じていたので、シニアシフトせいと言っていた。
 
いま、中高で一番使っているマシンはiPhone。学校行ったら、みんなiPhone。Androidもいるけど、大半がiPhone。これはソフトバンクモバイル側としてつかめていた。春のキャンペーンをやると、中学生がiPhoneになる。中学、高校生が2台持つことはない。そこは減るので、シニアところを増やす。その一連の流れのなかで、今回、提案しているのは若い人じゃないと思いますよ。このだれスマも。どちらかというとビジネスマン。30~40、50代ぐらいじゃないの」

んで、お金がない中高生が多いiPhoneなので、当然ながら有料アプリもあまり売れなくなる訳ですね。

「iOSアプリ市場が縮小」という微妙な記事の件で(追記あり): やまもといちろうBLOG(ブログ)

「iPhone 用の有料アプリに限定して書いた記事」だそうなので、確かにそこを見れば有料アプリ市場が一巡したということは言えるかもしれません。ただ、原因をご自身で列挙しておられるように、アプリ市場全体で見れば「4. 新規ユーザー層は有料アプリを買わない傾向が強い」の結果として「1. 無料 + アプリ内課金型アプリが浸透した」が事実と思われるのと、とっくに縮小しているはずの有料アプリ市場の縮小で何故か「開発者間の競争が、逆に自分達の首を締めた結果でないことを願」われたので、過当競争を有料アプリ市場縮小の観点で語るのは微妙すぎるやろということは感じております。

まあ、そんなことはどうでもいいのです。

元記事に戻ると、

では、NTTドコモユーザーのどういった層が、iPhoneに乗り換えているのだろうか。フィーチャーフォンユーザーは同じ機種、同じキャリアを長く使い続ける傾向にある。そのため、新たにスマートフォンを持つ層が他社に流れる可能性は比較的低いと考えられる。そうなると、現在流出の主体となっているのは、すでにスマートフォンを所有しているユーザーということになるだろう。(中略)
 
2年前にAndroidスマートフォンを購入したユーザーは、2年縛りにより、長い間端末への不満を抱えていた。そうしたユーザーが、使い勝手が改善された現在のAndroidスマートフォンを知らないまま、当時から使い勝手が安定しており、しかも料金的メリットが大きくなったiPhoneに乗り換えることで、NTTドコモの流出が続いている。これが、MNP流出が続く大きな要因の1つになっているのではないだろうか。それだけに、同社がMNPによる流出を食い止め、さらに攻めの戦略を実施するには、フィーチャーフォンユーザーだけでなく、既存のスマートフォンユーザーに対しても、大胆な買い換え施策を実施するのが最も効果的なことなのかもしれない。

特定機種を値引きする「ツートップ戦略」よりも、既存のスマートフォンの買い換え促進を図るべきという記事は、どこかで見たような気がします。

実際、auなんかはクーポン配ってますもんね。 自分も1.5万円分のクーポンを貰って機種変しましたし。