シェール革命で倒産相次ぐ逆風の電池業界 将来の“主役”になるために必要な視点とは ――大山聡・IHSグローバル主席アナリスト|激変!エネルギー最新事情|ダイヤモンド・オンライン
2009年1月、オバマ大統領は就任直後の看板政策として「グリーン・ニューディール」を打ち出し、太陽光や風力などの自然エネルギー活用、さらにはEVの普及などを目指してきた。10年間で1500億ドルを投資してクリーンエネルギーの開発を推進し、EVおよびPHEV(プラグイン・ハイブリッド車)を2015年までに100万台導入する、といった目標が掲げられた。
しかし、大量の補助金交付を行ったものの、12年10月にはリチウムイオン電池メーカーのA123システムズが破綻、今年5月にはEVメーカーのコーダ・オートモーティブが倒産した。EV普及のために「給電スタンドで電池ごと交換する」という事業を推進してきたベタープレイスも、会社を清算する手続きを申請した。さらにはA123システムズから電池を購入していたEVメーカーのフィスカー・オートモーティブも、A123システムズの破綻以降は生産活動を停止しており、倒産の危機に直面している。
恥ずかしながら知りませんでした。 タイ出張中に破綻していたようですね。
電気自動車業界の『十字軍』はあえなく敗れ去ったというわけですね。
和田憲一郎の電動化新時代!(2):ベタープレイス破綻で電気自動車の発展は遠のくのか (2/2) - MONOist(モノイスト)
SAP出身のアガシ氏が、携帯電話と同様にEVバッテリーのプロバイダーを目指そうとした目の付けどころは良かったと思われる。しかし、現時点ではEVはまだ黎明(れいめい)期にあり、バッテリーそのものも著しい進化の途上にある。従って、バッテリーパックの形状や位置の固定化を要求されることは、自動車メーカーの思想と相いれなかったのではないか。このことは、バッテリー交換方式に対応したEVが、2011年に先行発売されたRenault(ルノー)の「Fluence(フルエンス)Z.E.」だけにとどまっていることにも表れている。
当然の帰結だと思うがなぁ。
バッテリー交換サービスをするだけで、他人にそれを使ったEVを作ってもらおうという考え方が甘いよね。 他人のふんどしで相撲を取るようなものです。
そんなにこのシステムが有望なら、自分でEVを作ってデファクトにしちゃえばよかったのに。
海外で相次ぐ有力EVベンチャー経営破綻に学ぶ「投機筋案件」と「製造業案件」の見分け方 |エコカー大戦争!|ダイヤモンド・オンライン
ベータプレイスについては本連載で、2009年に日本法人社長のインタビュー、2010年には東京都内での実証試験の模様を紹介した。その後も世界各地で同社について取材してきた。そうしたなかで、多くの自動車業界関係者は同社について、事業内容が「製造業案件」でないこと、さらには日本が推奨する急速充電方式「CHA de MO」と競合することから、「異端児」というレッテルを貼っていた。なかには、「眉唾モノ」と表現する人もいた。(中略)
ベタープレイスの事業計画そのもの、ないしは事業運営方法については賛否両論がある。そうしたなかで筆者は同社を「投機筋案件」のEV事業に分類している。日産や三菱自動車など「製造業案件」としてEVに取り組んできた企業にとっては、「投機筋案件」EV事業は自分たちとは毛色がかなり違うことから、彼らに対しては胡散臭いイメージを持つことが多い。
とはいえ、「投機筋案件」も、それはそれでビジネスなのだ。ベタープレイスも、勝てば官軍だったのだ。いや、邪推するならば、同社創業者グループの個人資産の観点から、今回の経営破綻が彼らにとって「本当の負け」だったかどうかは定かではない。
創業者のアガシ氏にとっては屁でもないことなんでしょうが、実証実験などに載っかった会社は悲惨ですね。 自分が悪いんですが。