ルノーの2013年1~6月期の純利益は9700万ユーロ(約130億円)と前年同期の7億7400万ユーロから大幅に減少した。同社が強みとする南欧を中心に欧州新車販売の不振が響いた。ルノーが8割を出資する子会社、韓国ルノーサムスン自動車の苦戦も要因とされる。
ルノー最高経営責任者(CEO)を兼務する日産のカルロス・ゴーン社長は先週末、志賀俊之・前最高執行責任者(COO)を副会長に就任させるなどの人事・組織改革を実施した。生産や販売を担当する副社長をゴーン氏が直接指揮する。日産の業績が悪化すれば、日産からの収入でなんとか黒字を確保しているルノーの経営が傾きかねないからだ。
さらにゴーン社長は三菱自との提携でルノー本体の再建を加速させたい考え。
ルノーサムスンは新型車不足などにより韓国内で深刻な販売不振に陥っている。韓国自動車産業協会によると12年の営業損益は1720億ウォン(約160億円)の赤字だった。1~6月期の世界販売台数は前年同期比29%減と苦戦が続く。
日産・ルノー連合は三菱自の北米用セダンを、ルノーサムスンに生産させることで同社の工場の稼働率を高める狙い。
いくら三菱自がC/Dセグメントのプラットホームを開発する余力がないからといって、日産ですら使わないルノーの車台を使わせて、韓国サムスンの工場で作らせるなんて、ちょっと都合が良すぎるんじゃないですかね?
三菱自もよくよく考えた方がいいと思うよ。