欧州でのPHEV普及を促す一つの計算式 - クルマ - Tech-On!
削減係数は、(25km+「electric range」)/25kmという式で求める(図3)。electric rangeとは、EV走行距離である。25kmという数字は、「日々の運転距離は通常25kmほどということから設定された」(Munzer氏)という。この式から分かるように、少しでもEV走行できれば、削減係数の値は1を超える。(中略)
例えば、エンジン車両の二酸化炭素排出量を210g/kmとする。HEV化だけで、二酸化炭素排出量は「75%ほど」(Munzer氏)になる。つまり、156g/kmほどになる。PHEVは、そのEV走行距離を30kmとする。この距離を基にして削減係数を計算すると2.2になる。この削減係数で二酸化炭素排出量を割ると、70g/kmほどになる(発表スライドでは69g/km)(図4)。これで、95g/kmという規制もクリアできる。
こうした削減係数があるおかげで、欧州ではPHEVの普及が進むとInfineon社はみている。このため、1g/kmの削減にかかるコストもPHEVは低いとする。発表会では48V系のマイルドハイブリッド車と比較。1g/kmを削減するのにマイルドハイブリッド車が 57.1ユーロかかるのに対して、PHEVは35.7ユーロで済むとした(図5)。
たった30kmだけEV走行出来るようにするだけで、CO2排出量を1/3にディスカウントできるんだから、そりゃポルシェとかPHEVやるよね。