「開発の時代」はアジアまで、アフリカは離陸できない?:日経ビジネスオンライン
池上:確かにタクシーもホテル代も高いですね。食料自給率の低さが、物価高を招き、割高な人件費を招いていたわけですか。それに加えて、いまのところ、アフリカでは物流コストもすさまじく高い。アフリカは、54カ国中内陸国が16カ国を占め、陸上物流が各国の経済の生命線となっています。なのに、鉄道が発達しておらず、自動車による輸送に頼りきりなのに、道路整備や舗装が遅れている。
平野:だから、前回お話ししたように、中国などが道路整備をアフリカで行っているわけですが、まだまだ追いついていません。食のコストと、物流や移動のコストは、あらゆる物価に乗っかります。つまり、今のアフリカは、生産拠点とするには適切ではない、となるわけですね。アジアは食のコストが安かったために、人件費も抑えられていた。アフリカとそこが違ったわけです。だから、日本企業でアフリカに生産拠点を設けようというところが見当たらないのです。
なるほどね~。 実に面白いです。