納車を11日に延ばしてもらったばかりの顧客に再び連絡を取り、頭を下げた。「申し訳ありません」「21日にプログラムを修正します。22日、23日の週末に納車日を再設定させて下さい」。週末に近隣で配る新聞に挟むつもりだった折り込みチラシはフィットとVEZELが目玉。慌てて取りやめた。
すでに納車済みの顧客に連絡すると「不具合3回目ってどういうこと。今度はちゃんと直るの?」「もう他のクルマに乗り換えたい」と厳しい言葉が返ってきた。だが顧客の視点に立てば「当たり前だ」と思う。HVで低燃費だからと選んだのに、その心臓部でリコールが続いたら騙されたと思われてもおかしくない。「すみません」と繰り返すことしかできなかった。(中略)
「メーカーの開発を信じたいけど、正直なところ、お客さんに『今回が最後、もう再発はないです』と言いきる自信がないんです」と販売店の担当者は言う。
品質保証体制がしっかり出来ていなかったというのはもちろんですが、「ケタ品」をやっていた頃よりもコスト重視でいろんなものを削ぎ落してしまったのが、こういう結果を招いているんじゃないかと思いますね。