ownCloud 6 を試す

さて、FreeNASに戻ったファイルサーバーですが、スマホからの使い勝手を良くするにはどうすればいいでしょうか?

外出先からのアクセスを実現するには WebDAVを使うのが一般的ですが、FreeNASには ownCloudのプラグインが含まれています。

オンラインストレージソフトウェア「ownCloud 6」リリース、ODF文書の共同編集が可能に | SourceForge.JP Magazine

ownCloudはWebブラウザやWebDAVクライアントからアクセスできるオンラインストレージを構築するソフトウェア。2010年にKDEコミュニティの一員である Karlitschek氏を中心として開発が始まったもので、商用のオンラインストレージサービス「Dropbox」を置き換えられるものを目指している。Dropboxと異なる点として、自分が管理するサーバー上にデータを格納できることがあり、これによりプライバシなどの問題を解決できるという。また、アドレス帳やスケジュール、ブックマークなどの同期機能も提供する。商用ユーザー向けにサポートなどを提供する同名の企業も立ち上がっており、今週440万ドルを調達したことを発表している。
 
ownCloud 6は3月に公開されたバージョン5に続くメジャーバージョンとなる。「これまでで最も高速かつ洗練された外観を持ち、容易に使えるバージョン」という。

ownCloudについての解説は、少し古いですが「Ubuntu Weekly Recipe 第231回 ownCloudで自分専用クラウドストレージ」がよくまとまっています。

FreeNASでのインストールはカンタンです。

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「プラグイン」から「ownCloud」を選択し、Installボタンをクリックします。 確認ウインドウが出たら、OKボタンを押します。

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「Installed」の画面で、プラグインをONにします。

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画面左のツリーの「プアグイン」の下の「ownCloud」をクリックすると、こんな画面が出るので「here」のところをクリックします。

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ownCloudの画面が開きますので、管理者の名前とパスワードを入力します。
見に覚えのないサーバーアドレスになっていますが、FreeBSD jailの中で動いているようです。

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クライアントのアプリはいろいろあるようです。 Android用は有料(\99)でした。

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「Dropboxの置き換えを狙った」という意図そのままに、画面構成はDropboxとほとんど同じですね。

実際に使ってみての感想ですが、かなりマシンパワーを要求するようで、クライアント側からのアクセスに対してモッサリ加減がハンパないです。 Dropboxの方が早いかも。 Atom D510には荷が重いのかもしれません。


クラウド型ファイルサービスについては、Google Driveと Amazon Cloud Driveと Dropboxのアカウントを持っています。

Amazonはスマホで撮った写真のバックアップとして使ってますが、非常に使い勝手がいいですね。 無料で使える容量(5GB)が少ないのが残念です。
Google Drive(無料は15GB)とDropbox(HTC J Oneで2年間25GBまで無料)は今のところ使い道がありません。 手持ちの音楽データは500GB超、写真データも100GB超ありますので、容量が中途半端なんですよね。

ところで nasneのシステムソフトウェア バージョン2.00で「エニイタイムアクセス」という機能が追加されています。
写真に関してはこれがなかなか悪くない使い勝手ですね。 音楽についてはALACやFLACに対応していない(ファイルとしては保存できるが、「nasne ACCESS」から再生できない)のが残念ですね。
ともあれお持ちの方はお試しを。