現行の中国産スーパーカブ110(角目、JA10)がタイ製のDream110i(KZV)をベースにしているのはよく知られています。 文秀ホンダ(マレーシア)のEX5 110もそうですね。
ベトナム製のスーパードリーム110も同様ですが、一つ違うのはPGM-FIではなくキャブレター仕様だということです。
そのスーパードリームですが、こちらによるとエンジン性能は次のようになっています。
最大出力: 5.64Kw/7,500rpm
最大トルク:8.32Nm/3,500rpm
対してJA10は、
最大出力: 5.9Kw[8.0PS]/7,500rpm
最大トルク:8.5N-m[0.87kgf-m]/5,500rpm
出力とトルクの絶対値は微減ですが、最大トルクの発生回転数が2,000rpmも下がっているというのが興味深いですね。
燃料の霧化方式が異なるからだと思われますが、4サイクルエンジンの性能に大きな影響を及ぼす部品といえばカムシャフトも同様です。
スーパードリーム110 14100-KZV-V30
スーパーカブ110(JA10)14100-KZV-J01
Dream110i 14100-KWW-741 ('11-'13M Wave110iも同じ)
もしスーパードリームにJA10のカムを付けたら、ちょびっと性能アップする(高回転型になる)かもしれませんね。
でも低速トルクが薄くなって乗りにくくなる可能性もあります。