【ルノー・日産アライアンス】仏ルノーの赤字を日産が補填 続投ゴーンCEOが敷く背水の陣|数字で会社を読む|ダイヤモンド・オンライン
まず、数字を見れば明らかだ。13年12月期決算で、ルノーは当期純利益820億円(5億8600万ユーロ)と最終黒字を確保した。だが、日産からの持分利益2097億円(14億9800万ユーロ)の貢献がなければ、最終赤字に転落していたところだ。(中略)
日産への依存は数字だけにとどまらない。
4月1日、ルノーと日産はさらなる協業強化に向けて動きだした。研究・開発、生産技術・物流、購買、人事の4機能を統合し、16年までに両社で年間43億ユーロ(約6000億円)のコストダウン効果を捻出する、というものだ。(中略)
もっとも、今回の協業強化を疑問視する日産幹部は少なくない。「協業と言えば聞こえがいいが、要するに、日産の経営資源を利用して、病み上がりのルノーを救済するスキームだ」(日産幹部)と断じる。また、別の幹部は、「日産からルノーへの救済支援を取り付けること。これが、ルノーの筆頭株主であるフランス政府が、ゴーンCEOに突き付けた取締役再任の条件だった」とも言う。
ゴーンもつらいよ。