リニアを作るカネでJR北海道を救済すべき?

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リニアを作るカネでJR北海道を救済すべきだ:日経ビジネスオンライン

筆者はこう考える。
 
リニアはやめる。かわりに国が全額を出資して、いざというときの迂回路としても機能するように長野と奈良を通る中央新幹線を整備すべきだ(東名高速に対して中央高速があるように)。災害対策線として機能させるためには、開業時から東京と大阪を結ばなくてはならない。

この記事を書いておられる方は慶応大学の教授だそうですが、こんなトンデモ説を唱える人もいるのですね。 コメント欄でズタズタにされているのが笑えます。
奈良~長野を結ぶ新幹線なんて誰が使うんだ? 赤字路線間違いなしでしょう。 「寝言は寝て言え」とはまさにこの事。

まだまだ続きます。

もっとも、JR東海としても民営化した以上、今さら儲け過ぎだとそしられ、せっかく楽しみにしているリニア新幹線を一方的に国に取り上げられるのは不本意だろう。民間企業としてのアイデンティティに関わる問題だからだ。だが、私はそのアイデンティティのあり方そのものも国家が問い直す、つまり、第2次国鉄改革が必要な時期だと考えている。
 
考えてみれば国鉄の分割民営化から27年も経っている。制度にほころびが出るのも当然だと思う。たとえばJR東海が自前の資金だけでリニア新幹線を実用化できるほど潤っているのなら、安全のための資金にすら不自由しているJR北海道に融通するべきだ。(中略)
 
東海地方の住民は、なぜ我々の地域の鉄道会社が北海道の鉄道会社を助けなければならないのかと思うかも知れない。だが、JR北海道は圧倒的に旅客より貨物の会社である。重い貨物を運ぶから、線路は早く傷み、補修が必要になる。そこで運ばれる貨物は食料などで本州に送られている。東海地方の住民とも無関係ということはない。

「北海道の貨物が本州に送られているんだから、JR東海はJR北海道を救済せよ」とか、面白すぎて死にそう!

北海道の鉄道が廃線になるのは寂しいことですが、だからといって赤字路線を維持せよという理屈にはなりません。 もし保線もできないほど困窮しているのなら、JR北海道は赤字路線はバッサリ削って事業継続が可能な体制にするべきです。 バス輸送に転換するべきです。

儲かっている都市部の利益で地方の赤字路線を維持するなんて、いつの時代の発想でしょうか? 31兆4500億円(当時)といわれた国鉄の巨額債務の二の舞になりますよ。