ホンダ、最高益でも喜べない理由

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ホンダ、最高益の裏でくすぶり始めたリスク :記者の目 :企業 :マーケット :日本経済新聞

ホンダは7月29日、2015年3月期の連結純利益(米国会計基準)見通しを50億円上方修正した。新たな予想は前期比5%増の6000億円と7年ぶりの最高益更新(これまでは08年3月期の6000億3900万円)を射程にとらえた。しかし会見した経営陣に笑顔は見られない。上方修正の理由はもともと保守的すぎた為替前提を見直しただけで、本業が想定より上向いたわけではないからだ。それどころかエースの新型「フィット」のリコール問題がじわりと広がりそうな気配もある。まだまだ油断はできない。(中略)
 
本業はというと、確かに悪いわけではない。増税影響が注目されたが、ふたを開ければ4~6月の国内新車販売は44%増。昨秋に新型「フィット」を投入した効果や軽自動車の好調さがきっちりと数字になって表れた。しかしあくまで「計画通り」(岩村哲夫副社長)であって想定よりいいわけではないのだ。当然、通期の四輪車販売計画も据え置き。逆に二輪車事業と汎用パワープロダクツ事業の販売台数はアジアや南米での苦戦を織り込み下方修正した。

先週末は岐阜にキャンプツーリングに行ったのですが、R254小川バイパスを走っていたら、ホンダの寄居工場の完成車プールにはフィットがたくさん並んでいました。 ECUの書き換えで出荷留めなのかな?

きな臭さの原因ですが、

さらに気になるのは北米だ。歴史的な低金利を追い風に北米自動車市場は好調を維持している。日本の自動車メーカーの4~6月期決算のトレンドは、増税の逆風が吹く国内の落ち込みを北米の好調でカバーして増益を確保するという日産自動車のようなパターンになるのがほぼ確実だ。しかしそんな北米でホンダは4~6月期に販売台数が3%減、所在地別営業利益も6%減った。本来、北米に最も強みを持つのはホンダのはずなのにだ。
 
会社側が北米苦戦の理由としてあげたのは2つ。1つは北米向けフィットを生産するメキシコ新工場の立ち上げ局面にあたり「品質という観点から念には念を入れた生産を行ったためデリバリーが遅れた」(岩村副社長)。そしてもう1つが高級ブランド「アキュラ」の主力中型セダンとなる「TLX」の発売が遅れていることだ。遅れの要因は「新技術を盛り込んだため念入りな検証を行っているから」(同)という。

HDMCで「念には念を入れた生産」をしているのか不明ですが、生産立ち上げが計画よりも遅れているのは事実なんでしょう。 寄居のときもそうだったみたいですし、ホンダは下手くそですね。
一時期、トヨタが「兵站が伸びきっている」と言われましたが、今のホンダはまさにそれです。

個人的に北米での苦戦は、ビッグスリーを追う立場から、現代自やスバルなどから追われる立場になったことが大きいのではないかと思います。

スバル富士重、高橋専務「新型 レガシィの北米販売に強い自信」 (レスポンス) - Yahoo!ニュース

高橋専務は「レガシィは北米で、まさに7月から新型に切り替わったばかりで、本当の勢いというのはこれからだと思うが、ポジティブなのは旧型の売り切りが極めて順調にいっているということ。インセンティブも非常にコントロールされた水準で売り切りが進んでいる」と説明。
 
さらに「通常、旧型車の在庫が多いと新型に切り替わるまでに時間がかかったり、インセンティブが膨らむが、レガシィに関しては極めて順調に新型に切り替わっている。まだ本当のお客様の評価はこれからだが、ディーラーからの評価は極めて良くて、新型レガシィの北米での販売については強い自信を持っている」と語った。

一昔まえは、ホンダが言っていた言葉です。

現行シビックもデザインがコンサバで、年次改良で大幅な変更を余儀なくされました。
いろいろな面で、もっとチャレンジしないとジリ貧になりそうな気がします。 まずは社長を替えた方がいいと思うね。