現代自、ソウル一等地を「1兆円」で落札 株価は下落

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サムスンを制し「1兆円」落札 現代自動車“乾坤一擲”の賭け|inside Enterprise|ダイヤモンド・オンライン

ソウルに残された最後の一等地──。高層ビルや飲食店が並ぶ繁華街、江南地区にある韓国電力の本社用地をめぐる競争入札で、9月18日、現代自動車が10兆5500億ウォン(1兆0550億円)という破格の値段で落札した。(中略)
 
百年の計を実現する──。買収した韓国電力跡地には、ガラス張り100階建てのツインタワーを建設。その新社屋に、起亜自動車や現代モービスなど、傘下の企業を集約させることは、鄭会長の悲願だったという。敷地内には、車のテーマパークや高級ホテル、商業施設などを入居させる。
 
現代自動車関係者は、「ロッテワールドのようなもの? いや、もっと豪華なものになる」と自信を見せる。独フォルクスワーゲンが本社のあるヴォルフスブルクに建設した自動車のテーマパーク「アウトシュタット(自動車の街)」を模しているともいわれている。

おそらく企業規模に見合った「文化的な評価」が欲しいんでしょうね。

いま生き残っている自動車メーカーは、モータースポーツで大きな足跡を残していたり、新技術の開発などで自動車の進歩と社会への貢献を果たしたところが多いのですが、現代自には何もないですから。

「日本車キラー」現代が正念場 米市場で伸び悩み:朝日新聞デジタル

現代が海外で思い切った投資や宣伝を続け、成長できたのは、おひざ元の韓国市場で稼ぐ安定した利益があったからだ。乗用車販売のシェア7割超と、世界の主要市場でも異例の独占状態だったが、最近は逆風が吹く。
 
かねて、韓国の消費者にも競争が乏しい状態に不満は根強かった。そこに急浸透してきたのがドイツ車や日本車などの輸入車だ。消費者の購買力が高まったうえにウォン高が進み、手が届く価格の車が増えた。輸入車の販売台数は昨年まで5年間で2倍以上に増加。00年代末に5%ほどだった乗用車市場でのシェアは1割を超えた。今年も昨年以上のペースで売れている。
 
ソウルの大企業で働く女性(39)は「昔は選択肢が乏しかった。今は現代並みの価格で輸入車も買え、中古車で売る時もより高く売れる。次も輸入車にするつもり」と話す。
 
逆に現代のシェアは昨年7割を下回った。対抗値下げなどで韓国内での収益が悪化すれば、国内を土台に海外で闘う「成功モデル」が揺らぐ。年内には国内向けに「綿密な市場分析で開発した」(現代関係者)という新しい高級セダンも投入する予定。輸入車からユーザーを引き戻そうと懸命だ。

韓国はFTA締結に積極的でしたが、攻め込まれるのは農産物だけだと思っていたのかな?
今後も現代自のシェアは下がることはあっても、上がることはないでしょう。