三菱自の決算、増収増益でも喜べない現実…益子会長「下半期は慎重に」 | レスポンス
「いま世界で起きていることを考えると、今後の景気については厳しい面があるという認識を持っている。具体的には、米国の量的緩和政策の行方、中国経済の減速、西欧の景気後退懸念、日本経済の回復の遅れ、エボラ熱感染の拡大、イスラム国の問題、ロシア・ウクライナ紛争、新興国経済の陰りと、ちょっと考えただけでもいくつもの問題がある」と益子修会長は話す。
そのため、「下半期については慎重にならざるを得ない」と、通期予想の売上高を期初計画の2兆3000億円から2兆1800億円へ下方修正し、営業利益、純利益は据え置いた。特に深刻なのが、同社が強いタイとロシアの販売の落ち込みだ。タイは10万台から7万2000台に、ロシアは9万1000台から6万8000台に今期の販売計画をそれぞれ引き下げた。
また、日本についても、14万7000台から11万台へ下方修正。この数字はピーク時(1995年度)の『パジェロ』の年間販売台数とほとんど変わらないものだ。当時は年間約82万台売り、「2位の日産の背中が見えてきた」と喜んでいたものだが、今はその面影すらなく最下位に沈んでいる状態だ。しかも、これといった売れ筋の車もなく、存在感は年々薄れてゆく感じだ。
19年前から国内販売台数が86.6%減になってる訳ですね。 よく販売店網が維持できているなと感心します。
課題は外部環境じゃなくて、三菱自の内部にこそあるのではないかと思います。