Yahoo!ニュース - 雪が降らなくても冬タイヤを選択する意味、そして“ドライ性能重視のスタッドレス選び”というトレンド (エコノミックニュース)
ところで、首都圏や関西などのドライバーがウインタータイヤに換装するタイミングは、何を参考にすればいいのだろう。東京周辺でも「雪が降ったからタイヤ交換」では遅すぎるわけで、その交換タイミングで迷うのは確かだ。筆者も毎年12月中旬にスタッドレスに換えているが、一度も雪道を走らない年もある。一般的にタクシーなども同じように12月中旬の変更が多いように思える。(中略)
まず気温だ。外気温計がクルマに装備されるようになって久しいが、その表示が摂氏7°以下になったらウインタータイヤに換えた方が良いというシグナルだ。普通のサマータイヤは路面温度が摂氏45度あたりまで上昇してもグリップ性能やストッピングパワーが落ちないように設計されている。つまり、暑い夏の路面に対処した設計となっている。しかし、低温では先に記した摂氏7度を境に、乾いたターマック(舗装路)でサマータイヤのブレーキ性能が落ちる。これは、低温でタイヤのトレッド面のゴム質が硬くなってグリップ力が低下するため。逆にスタッドレスは、寒くなっても柔軟なゴムがブレーキ性能を助ける。摂氏7°あたりを境に制動距離に逆転が生じるというわけだ。とくに、±0度付近まで外気温下がった場合の乾燥した高速道路で、100km/hからのブレーキングに大きな違いが出る。トレッドゴムが低温で硬くなるサマータイヤの制動距離が伸びる。また、硬化してモロくなったサマータイヤは、夏場よりも冬に減りやすい。
冬場に晴れが続く関東の場合は、スタッドレスといっても走行時間の90%くらいはドライの舗装路面を走っているでしょうね。
氷雪路面での絶対性能よりも、ドライ路面での寿命とか燃費とかも加味して選んだ方がいいような気がします。