彼はいかにして「終身効用」を憎むようになったか

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城繁幸さんの「伝統の終身雇用」話について(山本 一郎) - 個人 - Yahoo!ニュース

× こうして、後付けで終身雇用というシステムが生み出された。
○ そもそも終身雇用の傘の中にいる被雇用者はもっとも多い時代でも8%ぐらいしかいなかった。
 
もうこれは「終身雇用」という日本の雇用形態に対する幻想以外の何者でもないんですが、総合研究開発機構が冒頭で「日本は終身効用制度だという幻想」について論述する一方、国土交通省では50歳以上の勤続年数が23年ほどであり、例えばイギリスと転職状況を比較しても日本が飛び抜けて終身雇用を実現している社会であるとはとても言えません。(中略)
 
個人的には、城さんの問題意識も分からないではないのですが、ありもしない終身雇用が引き起こした少子化や大学のレジャーランド化を批判するよりは、個別の問題をもう少し掘り下げ、意味のある批評をして欲しいと切に願うところであります。

終身雇用という幻想を捨てよ」というのは、城繁幸氏自身に言えることではないかと思いますね。

そもそも富士通の元人事部員だった城氏は、終身雇用体制を打倒して何を実現しようとしているのかさっぱり分からないんですよね。 彼にとって何のメリットがあるのか? 義憤に駆られての活動なんでしょうか? だったら政治家にでもなった方が実現の可能性がありそうに思いますが。

「幻想」に対して戦いを挑み続けていれば、それはいつまでも終わることはない訳で、講演会や売文で食っていくことは出来るのかもしれません。