人は現実を「自分が見たいように」しか見ない

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安倍政治の猪突猛進に有権者はブレーキをかけられるか|田中秀征 政権ウォッチ|ダイヤモンド・オンライン

私の目や耳に入る事前の調査では、例外なく大多数の選挙区で自民候補が強く、今のところ自民党の圧勝に終わると予想されている。
 
そこに水をかけたのが、11月28日、29日に実施された共同通信社の内閣支持率調査の結果である。
 
なんと、内閣支持率は43.6%、不支持率は47.3%で、安倍晋三内閣の支持率は2年前の発足以来、初めて不支持が支持を上回ったのである。

今回ほど意義(大義)や結果の見方が分かれる総選挙も珍しいですね。

続きです。

私は真剣な有権者が絶妙の判断をして、票の分散による野党の共倒れを防ぐ投票行動を起こすものと信じている。お互いに無連絡な有権者が実質的な野党連合の形成に動くということだ。
 
すなわち、明確な主張をし、当選可能性の高い候補に有権者が票を集中させることだ。所属党派を二の次にして野党勝利を優先する道だ。(中略)
 
今回の総選挙は、選挙後にどのような政権をつくるかと言うより、とりあえず猪突猛進する安倍政権を有権者が立ちはだかって止めるかどうかと言うことに尽きる。「ストップ・ザ・安倍」である。総選挙は終盤に向かって盛り上がり、この筋で大きく展開するのは間違いない。
 
思えば、私も関係した1993年の政変も同じようなものだった。
 
われわれは、新政権の樹立を考えていなかったし、世間もそうであった。ただ、当時の自民党の腐敗政治との決別を誓って、8党会派がそれぞれの立場で自民党城に攻め込んだのだ。そして、思いがけず、自民党が過半数割れの結果を招き、8党会派はこぞって細川護熙政権を樹立したのである。その原動力は結束した国民世論であったという他はない。

現時点で、政治的混乱に繋がることを国民が欲するとは思えないですが。

個人的には第二次安倍政権の2年間には80点くらいあげてもいいと思っています。 マイナス20点の理由はエネルギー政策(原発再稼働推進)ですね。

自民300議席超える勢い 衆院選・序盤情勢調査 - 選挙:朝日新聞デジタル

14日投開票の衆院選について、朝日新聞社は2、3の両日、約6万人の有権者を対象に電話調査を実施し、全国の取材網の情報も加えて選挙戦序盤の情勢を探った。現時点では①自民は単独で300議席を超える勢いで、公明とあわせて定数の3分の2(317議席)を上回る可能性がある②民主は公示前の62議席から上積みするものの、伸び悩み、100議席には届かない公算が大きい③維新は公示前の42議席から後退、次世代も公示前の19議席から1ケタになりそう④共産は公示前の8議席から倍近く増える見通し――であることが分かった。

マスコミによる「褒め殺し」(圧勝予測をすることにより、バランスをとって野党に投票することを期待している)のような気がしますが。

ヤフーのビッグデータ投票予測が楽しみです。

調べれば調べるほど、民意ってのが分からなくなる: やまもといちろうBLOG(ブログ)

今回の都市部を見ておりますと、いわゆる「罰ゲーム選挙区」がたくさん出てきておりまして楽しいわけです。いいですねえ、この民主主義の糞みたいな側面。例えば東京3区。民主松原仁さん、自民石原宏高さんの一騎打ちに共産のテンプレ候補が挑むという糞つまんない選挙戦が繰り広げられております。
 
選挙区の公示日前の事前調査も、公示日当日の各種調査も、松原さん石原さん共に有権者からの支持は低くなっております。もうね、二人とも早く死ね、引っ込めって状態です。投票は義務だから行くけど、匂う糞と匂う糞のどっちがより匂わないかというのを選ぶ戦いです。あまりにもアンモニア臭が強いので、与党に追い風とか、奇襲選挙特有の争点のブレとか一切関係なく、ただただどっちも嫌だという有権者の罰ゲーム感だけが調べる者の心に響きます。いっそのこと帝政ローマの闘技場みたいに、負けたほうが殺されるとかいう仕組みにして見物したほうがいいんじゃないかと思うぐらいの状態です。そして登場するや否やいきなり殺される名無し共産党候補者。悲しすぎます。

これこそが香港の学生たちが希求する「自由な選挙」です。

そして、みんな大好き東京12区。固い地盤のはずの公明党の代表であるにも関わらず09年の選挙ではよせばいいのに重複立候補を華麗に捨ててしまって青木愛女史に負けてあえなく落選というお茶目な元代表、太田昭宏せんせを擁しております。太田せんせ、お人柄も見識も素晴らしい人なんですが、いまいちその良さが伝わらずもったいない人物の一人であります。で、あまり知られていないことですが、投票行動分析が進んでまいりますといわゆる政党支持率というポジティブにその政党を支持する人たちの動向を見るよりも不支持率、つまりその政党には絶対に投票しない、浮動票だけどこの政党だけは絶対に除外するという傾向が大事なのでありまして、残念なことに公明党はこの不支持率が他の政党に比べて極めて高くなっております。
 
なので、こういう際どい選挙区では組織力で勝るはずの公明党が、この浮動票の不支持率が形成する負の組織票が発生して思わぬ苦戦をしてしまう傾向が出るわけでありますね。本部や婦人部がどうのこうのという話はありますが、いままでの出口調査からみますと組織率が下がっているわけでもなさそうなので、外部からは良く分かりません。頑張ってると思うんですけどね、太田さん。

そうですね。 自分も民主党だけには死ぬまで投票しないです。