東京の自動車稼働率は3%程度?

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バラ色の自動車時代、到来への条件:日経ビジネスオンライン

ボストン コンサルティング グループ(BCG)の試算では、東京における自動車の稼働率は、実に3%程度となっている。意外な数字と思われるかもしれないが、一般家庭の乗用車を例に想像してみれば、それほど違和感はないはずだ。
 
まず24時間のうち、夜間10時間の稼働は極めて低い、さらに平日の稼働も近所の買い物と子供の送り迎えが中心。休日に遠出をしても、せいぜい月に2~3回だろう。この稼働時間を可能稼働時間で割ったものが、自動車の稼働率という考え方だ。
 
稼働が下がると何が起こるのか? 単純に言うと、所有コストとのバランスが見合わなくなる。自動車自体の価格も決して安くない上に、駐車場、自動車保険、ガソリン…と費用を足していくと、年間に50万円を超えることとなる 。

「可能稼働時間」というのは24H 365日ということなのかしらん?

それじゃ地方の稼働率はどれくらいなのか? という疑問はありますがひとまず置くとして、

一方、社会全体に目を向けるとどうか。日本を網の目のように覆い尽くす国道や高速道路を思い浮かべてほしい。自動車社会を維持するコストは膨大である。
 
直近の数値では、道路建設などへの投資に約5.5兆円。ガソリンの販売額は、ざっくり試算すると8兆円を超える(2011年)。メンテナンスなど自動車整備市場の規模は、約5.4兆円。自動車関連保険の正味収入保険料は、約4.5兆円。
 
このほかにも、事故発生時の救急対応費用、排ガス規制コストもかかってくる。税という観点から見ると、自動車関連税収は総税収の9.7%に達しており、その構成比は固定資産税に続いて5番目である。
 
この数字を見れば、「稼働率3%の自動車にこんなに金をかけてよいのだろうか?」という疑問がわくのは当然だろう。もっと稼働は上がらないのか? 自動車にまつわる社会コストは下げられないのか?

天下に名だたるボストン コンサルティング グループって、こんな雑な議論をしちゃう訳なの? 驚いちゃうね。

道路はマイカーの為にある訳じゃない。 多くの場合、鉄路や空路、海運よりも効率的だからこそ、トラック輸送がこれだけ発達している訳でしょ?
より低コストな代替手段があるなら、自然にそちらへ移行すると思います。

「自動車社会を維持するコスト」というけれど、それは「需要」でもある訳です。 それをそっくり無くしたら、歳入も含めてどうなるんでしょうね。 籠や人力車、飛脚の求人が増えるとでも言いたいのかな?

自動運転が普及すれば、主に長距離輸送のトラックを中心に物流コストの削減につながる可能性はあるでしょうね。 タクシーも然り。
でも他の職種からの受け皿だった「運転手」という職業がなくなることが、本当に社会全体にとって有益なのかどうかはよく分かりません。