民主・岡田氏「国民のバランス感覚働いた」 衆院選 :日本経済新聞
民主党の岡田克也代表代行は14日夜のラジオ番組で、衆院選について「最後少しは盛り返すことができた。自民党を勝たせすぎてはいけないとの国民のバランス感覚が働いた」と語った。
そう思う。 マスコミの(「自民単独で2/3」なども含む)執拗なネガティブキャンペーンにより、アンダードッグ効果が働いたことで、選挙前とほぼ同じ勢力図になりましたね。
Yahoo!ニュース - 衆院選2014 海江田代表に「ノー」 覚悟なき野党第一党に根本的疑念 (産経新聞)
そもそも民主党は下野後の2年間、いったい何をしていたのか。安倍晋三首相は14日夜、フジテレビの番組で今回の野党の準備不足についてこう指摘した。
「自民党は平成21年の衆院選で惨敗したときも、次の日からその次の選挙に向けて準備をスタートした」
11月30日のフジテレビ「新報道2001」では、首相との間で衆院解散・総選挙について民主党の現状を象徴するこんなやりとりがあった。
海江田氏「民主党と相談してもらいたい、事前に。全く相談がなかった」
首相「申し訳ないが、民主党といちいち相談して決めることではない」
あきれた表情の首相に一蹴された海江田氏の様子は、野党第一党の代表としての覚悟のなさ、態勢の未整備を表していた。
常在戦場とはよく言いますが、この危機感のなさは致命的でしたね。
民主・海江田氏、強気と無念と 「私を捨てて応援にまわった」 衆院選:朝日新聞デジタル
14日午後8時すぎ、東京・永田町の党本部に重苦しい空気が広がった。開票が始まってまもなく、海江田氏の小選挙区での落選が伝わったからだ。比例での復活も果たせなかった。
午後10時を過ぎて記者会見場に姿を見せた海江田氏は「本当に残念」。それでも、「党の再建のために、私を捨てて応援にまわった。みんなでがんばって、改選前より議席をのばした」と強気の姿勢を見せた。党の議席が伸び悩んだことに対しては「国民にもう1回、政権を託してみようという気持ちになっていただくことが大事」。(中略)
枝野幸男幹事長(50)は党本部で、十分な数の候補を擁立できなかったことについて、「前回総選挙で敗れて以来、ゼロからの再出発だった」と釈明した。
前回の総選挙から2年も経って「まだ準備が出来てない」なんて恥ずかしいよね。 今回の総選挙に至った責任の一つは、第三極の離合集散など野党の情けない状況。 特に民主党の体たらくにあります。
民主、政策も党首力も迷走 政権担う力を示せず - 選挙:朝日新聞デジタル
党内には、有権者に強いメッセージを伝える党首力でも劣ったとの指摘もある。
下野後、岡田克也代表代行や前原誠司元代表ら、「6人衆」と呼ばれる有力議員が政権転落の責任を問われる中、海江田万里代表は「ピンチヒッター」(党幹部)として選ばれた。春ごろから「海江田代表では選挙を戦えない」との声が上がり、一部議員による「海江田降ろし」の動きもあったことで、こうしたイメージが内外に拡大。安定した支持率を維持する安倍首相に対抗できなかった。
結局、海江田氏は2回連続で小選挙区で落選。比例区でも復活できず、15日に辞任を表明する。代表選を実施して後任を選ぶ方向で、後任には岡田氏や細野豪志元幹事長の名前が挙がっている。
海江田続投を見て、「これなら」と自民党が思ったのは間違いないでしょうね。岡田、前原、細野あたりが「俺に任せろ」と出てきていたら、解散を躊躇したのではないかな? 火中の栗を拾う人が誰もいなかったということです。
二大政党制の正念場 民主「風頼み」、政策対案示せず - 選挙:朝日新聞デジタル
明確な政策理念だけでなく、体質改善も課題だ。
民主党は次の衆院選に向け、「ほとんどの選挙区で野党第1党として選択肢を示す」(枝野幸男幹事長)方針だ。今回の衆院選では当初、小選挙区の候補者は130人程度だった。最終的に178人まで増やしたが、自民党に比べて地域への浸透度合いは小さい。今回の選挙戦では、大規模な駅前での街頭演説などを増やす「ターミナル駅作戦」を展開したが、「風頼み」の体質からも脱しきれていない。
自民党は09年の野党転落後、公募や派閥単位で候補者探しを進め、地道に選挙準備を重ねた。官邸幹部は「自民党は新顔に700万円を援助した」と明かし、民主党について「若くてやる気もある人材を大事にしていない」と指摘する。
民主党政権の何が悪かったのか総括出来てないから、今回も財源の裏付けがなかったり、観念的で具体策のない政策ばかりがマニフェストに載ってる訳です。
選挙結果を見ながら日本における全ての『改革』について考える | 倉本圭造
Bのあなたは、
『もう右とか左とかわけわからん論争はいいよ。ある意味引き返し不能なアベノミクスやりはじめちゃったんだから、もう完遂するしかないだろ?お前らちゃんと危機感持ってんの?』
と思っていることが多いだろうと思いますし、そうするともういわゆるアベノミクス「第三の矢」=「構造改革」をやりきるしかない、どうしたらやりきれるだろうか?ということがイシュー(決定的な課題)になると思われます。
死体に鞭打っても仕方ないので、野党に対して言うだけムダですが、今後は実効性のある成長戦略をどうするのかが焦点になるでしょうね。