「女性」は何がしたいのか?

女性活用が進むほど離婚が増える:日経ビジネスオンライン

「すべての女性が輝く社会に」をスローガンに、安倍政権が強力に推進している女性活用。政権発足から2年余りが経つが、企業の間でもようやく対策に本腰を入れ始めてきた気がする。 
 
しかし私はこの「女性が輝く」という言葉が嫌いだ。30歳の時に第1子を出産し、2歳の子供を育てながら記者を続けている私の生活の実態は「輝く」という言葉からほど遠いからである。テレビで安倍晋三首相が演説をしているたびに思う。「安倍さん、あなたは何を分かってこんな偉そうな事おっしゃっているのですか」と。(中略)
 
「女性の輝く社会」がやっていることは、「子供を産みなさい、でも働き続けなさい」と政策が事実上要求しているのと同じことである。保育所の整備や子供手当てといった支援、そして昇進面で不利にならない配慮があったとしても、これほど欲張りで酷な政策が他にあるだろうか。「産めよ育てよ」だけでなく「産めよ育てよ、働けよ」ですか!? 私が「女性が輝く社会」に対して嫌悪感を抱くのはこういう理由によるものである。

いやぁ、こんなこと言われちゃうともう「女性問題」に首突っ込もうなんて思えないよね。 そもそも「欲張り」というのは現代女性の性質じゃないですか。

「女性」」といっても立場がいろいろなのは承知してますが、「あんたに何が分かる!?」と言っちゃったらオシマイでしょう。 この記者さんが普段から旦那さんにどんな物言いをしているか、だいたい想像がついてしまいますね。

戦後の社会制度が少なからず専業主婦を前提としたものになっていたと思いますが、それをもっと多様な生き方に対応できるものに変えていくのが大事だと思うんですよね。

この記者さんが自分の実体験から主張されるのは結構なんですが、女性の中には正反対の意見をお持ちの方も居るでしょう。
貧困シングルマザーとかおひとり様の老親介護とか個人レベルで直面している問題もあるだろうし、出生率向上とか会社役員に占める女性比率引き上げとかマクロな課題もあります。

歳を取ってくると、人間って「自分で決めて生きてきた」というより「こいういう人生にしか生きられなかった」という感じがするんですが、どういう選択をしても極端な不利益を被らないような社会制度であるべきだと思います。

でまあそういうコンセンサスを醸成しようというときに、「あんたに何が分かる!?」と言って男性に理解者が増えると思っているのかしらん?
とりあえず日本のすべての女性の間で政策のコンセンサスまとめて、提案してもらうしかないですね。