タイの景気後退はバブル崩壊

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タイ景気さらなる失速懸念 増大する家計債務残高 :新興国ウオッチャー :海外 :マーケット :日本経済新聞

民間消費低迷の背景にあるのが家計債務の増大。「家計債務が危機的水準に迫る」。3月4日付の英字紙「バンコクポスト」にこんな見出しが躍った。14年9月末時点の名目GDPに占める家計債務残高比率は82.4%に達し08年末比約29ポイント増えた。バンコクポストは「債務残高比率は今後90%に到達し、1997年のアジア通貨危機の再来になりかねない」との識者の警告を紹介している。
 
債務残高の増大はインラック前政権が残した負の遺産だ。インラック前首相は11年8月の就任直後から矢継ぎ早に大型の景気刺激策を導入した。初めて車を買う消費者向けの減税措置もその1つだ。最大10万バーツ(約37万円)の値引きが実施される制度で、恩恵を受けたタイの自動車販売台数は12年に前年比8割増の144万台に達した。ところがその代償は大きかった。減税措置で“無理”にローンを組む消費者も多く同国債務残高は12年に急拡大した。
 
追い打ちをかけたのは、世界的な農産物価格の下落だ。タイの主力農産物のコメは14年末に前年末比約1割、天然ゴムも同約4割それぞれ下落。タイの人口の4割を占める農民層にとって大きな打撃となった。

2013年に3度もタイに行きましたが、加熱した消費に危ないものを感じていました。
持ち直すのは2017年になってからじゃないかな?