この先、自衛隊(←この名前も、遠からず「国防軍」に改められるのであろう)が、実際に海外での戦闘行為に参加することになるのかどうかはともかく、われわれの産業界は、これまで手付かずだった新しい市場を開拓するべく、すでに、動き出している。たぶん、日本経済は、その、戦後日本が自制してきた魅惑的な産業分野からの収益抜きには未来を思い描くことができなくなって行くに違いない。(中略)
軍需産業は、非常に大きな利益をもたらす。
その利益は、一般の商品市場から得られる利益とは次元の異なるものだ。
というのも、一国の存亡を左右するツールである兵器は、コストを超えた存在だからだ。
俗にコメンテーターと言われる人たちは、自分の専門分野以外のことについても首を突っ込んであれこれ論評するのが仕事な訳ですが(専門分野について喋る人は専門家と呼ばれる)、小説や映画の世界のことをしたり顔で書いたりするのは止めたほうがいいと思うんだよね。 「ググれ、カス」と言われちゃうよ。
念願のはずの武器輸出に当の防衛産業が“冷めている”理由|DOL特別レポート|ダイヤモンド・オンライン
「なかなか信じていただけないが、防衛産業というのは本当に儲からないものなのです。祖業だから――この一点がなければとうの昔に切り離しています」(潜水艦建造実績のある防衛産業大手役員)(中略)
そもそも潜水艦をはじめとして、護衛艦や戦車に戦闘機などを製造する防衛(軍事)産業は、必ずしも収益性の高いものではない。(中略)
現在の防衛省の調達方式では、企業が兵器製造に掛かったコストを申告し、それに規定の利益を乗せて契約価格とする仕組みで、想定以上の利益が出た場合には返納せねばならない。企業努力を重ねコストダウンを図れば図るほど、その収益性は低くならざるを得ない。