川島なお美さん、手術しなければ長生きできたのか? 医師が解説 (Business Journal) - Yahoo!ニュース BUSINESS
検診で発見されたということは、がんの状況はまだそれほどでもなかったはずである。そうでなければ、約半年後の14年1月に手術を腹腔鏡で行ったことの説明がつかない。
腹腔鏡手術は開腹手術に比べたら難易度が高いうえ、医師の腕によって大きな差が出る。しかもできるのはがんの部位切除が中心で、たとえば肝臓を全摘するなどということはできない。だから、腹腔鏡を選択したということは、がんの状況は肝臓転移がなく、周囲のリンパ節へも浸潤しておらず、まして腹膜播種がなかった、つまりお腹の中に広がっていなかったと考えられる。
ところが報道によれば、川島さんの場合は、肝臓の外の胆管にできた肝外胆管がんではなく、肝臓内の細い胆管にできた肝内胆管がんだった。肝内胆管がんの腹腔鏡手術は、胆管がんのなかでも肝門部胆管がんに次いで難しいといわれる。
先ごろ、群馬大学や千葉県がんセンターで胆管がんの腹腔鏡手術を受けた患者が次々に死亡したケースが事件になったが、その多くは肝門部胆管がんの腹腔鏡手術だった。
お腹に傷跡を付けたくないとかあったんだろうけどね。
肝内胆管癌は早期に見つかること自体が難しいのですが、
もし早期で見つかったのならチャンスを逃してはいけません。
肝内胆管癌の特徴は、
1. 肝臓の中にあるので症状が出づらい。
2. 早期発見できても深いので確定診断をつけづらい
3. 肝内胆管癌は浸潤することも多いのですべて切除できてないことも多い
ということで、
疑わしいなら確定診断のために手術をして
腫瘍をとった上で、最終的に病理検査で確定診断、
というのが本来は望ましい方向でしょう。
がんは時間との戦いですね。