Wave110iのギヤ抜け対策を実施

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遅々として進まないWave110iの改修ですが、やる気が無い訳ではないのです(汗)。
いろいろと野暮用が山積しておりまして、一つ一つ片付けている最中でございます。

110iの故障原因はコンロッド大端部の固着(焼き付き)ですが、せっかくクランクケースを殻割りするのですから、懸案だったギヤ抜け対策も実施することにしました。

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これが対策部品の 23010-KWV-325 「SET, M-2 C-2 M-4 G」です。 2速のメイン/カウンターギヤと4速のメインギヤ、それとが 17mmのスプラインワッシャーが1個附属しています。

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こちらは 06240-KWV-305 「SERVICE KIT, GEAR」。

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中身は対策用ギヤーシフトフォーク、ギヤーシフトドラムストッパースプリング、および交換作業で必要になるガスケット類です。 

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ガスケット類が含まれていることは知ってましたが、内容が不明だったのでひと通りの小物部品は発注してあります。

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上がノーマルのギヤーシフトフォーク 24211-KWB-600、下が対策品の 24211-KWW-741 です。 交換するのはL側(ドライブスプロケット側)だけ。
24261-KWB-600 「ピン,ギヤーシフトフォークガイド」と 24263-028-000 「クリップ,ギヤーシフトフォークガイドピン」は付属してなかったので、購入した部品が役立ちました。

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メインの4速(左)と2速(右)ギヤ。 ドグ(噛み合い)の山が4個から6個に設計変更されています。

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ドグの山も1mm高いです。

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4速ギヤの裏側。 3速ギヤと噛み合うのでドグ形状は変わりません。 表面の仕上げは対策部品の方が粗いですが、ちょっとゴツくなっているような?

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ワッシャーも交換します。 左上はギヤーセットに附属のスプラインワッシャーですが、90461-035-000とは違うのかな?
90601-001-000 「サークリップ,エキスターナル 17MM」は別途購入したものです。

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90412-KPH-900 「ワッシャー,スペシャル 12X23」は変速機の端にある抜け留め兼用のワッシャーですが、よく見ると内径部がD型になっています。 外すのも大変でしたが、嵌めるのも大変です。 焼き嵌め用かな? 自分は半丸ヤスリで軽く削って入れやすくしました。 メインとカウンター(後述のカウンター側4速ギヤを交換しなければ不要)の2枚必要です。

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カウンター側の2速ギヤ。 形状は特に変わってないように見えます。

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こちらのワッシャーも用意した新品に交換します。

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今回の対策部品には入っていませんが、23481-KWB-600 「ギヤー,カウンターシャフトフォース(22T)」も交換しています。 セットになるギヤの片方だけ新品というのもヘンなので。 11M用の 23481-KWW-620の方がいいかなと思いましたが、互換性が不明なので09Mのにしました。

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メインの4速ギヤの歯面を見てびっくり! 2速もこれほどではないですが傷がありました。 異物でも噛みこんだかと思いましたが、1速、3速は問題ありません。 カウンター側は4速も2速も綺麗な歯面でした。

1速は2速からギヤ抜けしたときに「ガッ!!」と噛みこむことがありますが、4速はそんなことないのにね。 最も噛み合い時間が長いギヤではありますが。
表面硬度が不足して剥離したんじゃないかと想像しますが、5万kmでこれでは「タフネス不足」と言われても仕方がないように思います。

丸目のJA07や 09~10MのWave110iに乗っている方は、エンジンのオーバーホールの際にはギヤの交換をオススメします。