FreeNASからNAS4Freeに移行

インドから帰ってきました。
金曜日の朝に帰国したのですが、関東は暖かくて「なんだ、デリーと変わらないじゃん」と思いました。
10時半に帰宅して、風呂に入って仮眠していた間に春一番が吹いて、成田空港は酷い土埃で大変だったようです。
昨日からは一転して冬に逆戻りということで、まだキャンプには早いかな?

ところで出張前から自宅のファイルサーバーの調子が悪くなっていました。
どうもFreeNASのブートデバイスであるUSBメモリ(32GB)が怪しい感じです。 USB3.0とはいえ、やはりディスク代わりに使うのは良くないのかな?

ということで、以前のmSATA 32GBに戻すことにしたのですが、FreeNAS 9.10はどうもあまりいい印象がありません。 そこでベータ版ですが、FreeNAS 10を試してみました。

まず面食らったのが WebUIが全く異なること。 JavaScriptを使ったリッチなUIなんですが、どこに何があるのか分からなくて使いにくい。
そもそもSMBサービスを有効にしたのはいいけれど、ファイルのシェアをどこで設定するのかさっぱり分からない。 ベータ版が出てずいぶん経つ気がしますが、完成度はまだ低いようです。

そもそもFreeNASのUIはメジャーバージョンアップするたびにころころと変わるし、どんどんと使いづらくなっているような気がしてなりません。
FreeNAS 8のUIに馴染めなくて FreeBSDベースでSambaを動かしたりもしたのですが、あれはあれで保守が面倒だったりするんですよね。

いっそ巷で評判のいい QNAPや SinologyのNASに移行してしまおうかとも考えたのですが、その前に NAS4Freeを試してみることにしました。

NAS4Free - Wikipedia

NAS4Free(ナスフォーフリー)は、FreeNAS 0.7系から派生したオープンソースの NAS(ネットワークアタッチトストレージ)OSである。BSDライセンス下で配布されている。 [1] 現在は、x86, x64 およびARMといったCPUでFreeBSD11.0をベースにして開発が進められている。

NAS4Freeの存在はかなり前から知っていました。 でも試したことがなかったのは、ネーミングがイマイチだったのと、UIが FreeNAS 0.7ベースで変わっていなかったからです。 基本的にはソフトウェアというのは新しいもの、進化するものがエライと思っているので。

とはいえ FreeNAS 10は 8系の二の舞いになりそうだし、他にZFSが使えるNAS用OSといえば NAS4Freeくらいしかありません。
そもそも FreeNAS 0.7系のUIは(古典的ということを除けば)別に嫌いではなかったですしね。

という訳で v11.0.0.4 (revision 3882)を組み込みモードでインストールしてみました。 UIは「あー、0.7はこんな感じだったね!」という懐かしいものですが、OSのベースは最新の FreeBSD 11.0-RELEASEなので基本性能はとても高いようです。

何より FreeNASのように変にOSをいじくり回したり、凝ったUIを使ってないのがいいですね。 改めて FreeNASは間違った方向へ進んでしまっているのだと確信しました。
そういう場合でもフォークして枝分かれできるのがオープンソースの良いところですね。

ところで mSATAの SSDは、2.5インチHDDへの変換アダプタ経由で、USB HDDケースに入れてファイルサーバーに接続しています(SATAポートが空いてないので)。
HDDケースが USB2.0なので遅いですし、ACアダプタも必要だしゴチャゴチャしますね。

そこでこんなものを注文してみました。 これならスッキリしそうです。