三菱重工「スペースジェット」に見る改革の難しさ:日経ビジネス電子版
関係者の話を総合すると、手間取ったのは飛行機の内部にはわせる電気配線の組み付けだ。三菱重工と三菱航空機は17年1月に5度目の納入延期を発表したが、この理由が配線だった。今や航空機は電子制御で飛ばすと言っても過言ではなく、スペースジェットの配線数は3万本前後。商業飛行にこぎ着けるには、いかなる状況でもショートしないなどの安全性を立証する必要があるが、従来の試験機ではそれが難しいとの判断があった。
三菱航空機の最高開発責任者、アレックス・ベラミー氏は「温度や振動、湿度などの要求に対応するため、900カ所以上の改良が必要となった」と説明する。その配線の再設計を終え、いざ機体に実装する段階になって問題が発生した。「配線が機体の収容スペースに入りきらなかった」(関係者)のだ。収容スペースを広げれば済みそうなものだが、それができなかった。機体はすでに造り上げてしまっていたからだ。
うへぇ。 ダクトの容積が足りなくなったのね。
ダクトを広げようにも、バルクヘッドの穴を広げると強度試験からやり直しになるしね。
三菱重工は造船業も不調だし、いったいどうなってしまうのでしょうか?