Wave110i FRホイールベアリングの交換

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9/3に BikerzBitsへ発注したベアリング類だが、9/13に発送したとの連絡があった。

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9/15にタイを離れて 9/18に日本へ到着。 通関を経て 9/20に届いた。

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すでに温帯低気圧に変わった台風15号の影響で、ときおり強い雨が降る天気だった。
とりあえず今日は FRホイールのベアリングのみ交換するので、使用する部品はこれだけ。
ベアリング(91051-K03-H32)のラベルに「6304」と書いてあるので「何かの間違いでは?」と心配したが、ちゃんと「6201」だった。

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焚き火用にとってある2X4の切れ端にホイールを載せて、さっそくベアリングの抜き取りを開始する。
まずは無事なスピードメーターギヤ側から。

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前回ベアリングリムーバーを使ったのは、ジョルカブのミッションベアリングを抜くときだったかな? 使い方を忘れてしまったけど、たぶん合ってると思う。
しばらくメガネレンチを回していると、「ガキン!」という音がして固着していたベアリングが動く。 あとは楽勝。

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抜けました。 

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続いてブレーキディスク側。 壊れたベアリングの内輪がすっぽ抜けなければいいけど...

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心配をよそにあっさりと抜き取り成功。 でもかなり汚れているね。 グラグラになったベアリングから侵入した水分で、カラーの端が3mmくらい錆びていた。

キャストホイールの中心部にはけっこう大きな空洞がある。
古いベアリングは片側シールだったけど、新しいのは両側シールになっていた。
スポークホイール用のハブならグリスを詰めて片側シールでよかったかもしれないけど、これだけ空洞が大きいと両側シールの方がいいだろう。

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スピードメーターギヤ側のダストシールをマイナスドライバーで外す。
パーツクリーナーでホイール内の空洞まで綺麗にする。

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ベアリングの圧入には先人たちの知恵を借りる。
ホームセンターへ行って M12のボルトとワッシャーを購入してきた。 ワッシャーは大きさよりも強度重視で厚いものを購入。
特寸ワッシャーというのもあるが、ベアリング外径がΦ32なので、M16用とM12用の平ワッシャーを組み合わせてもいいだろう。

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ところがボルトが長すぎてまた買いに行くはめに。 長さは125mmで十分だった。

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ベアリングの圧入は左右を同時に圧入する。 カラーを中に入れるのを絶対に忘れないように。
一応ホイール側の穴には 5-56を軽く吹いてある。

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ワッシャーの径が大きすぎて直接ベアリングを押せないので、両側ともに古いベアリングを介してワッシャーで挟んでいる。

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19mmのロングメガネが2本あれば、それほど力を必要とせずにベアリングは入っていく。

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これ以上回らないという手応えを感じたら圧入は完了。

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ブレーキ側のダストシールを嵌めるのは簡単。

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スビードメーターギヤ側のシールは嵌合がきつくてちょっと難儀だったが無事終了。 シールの外周にグリスを塗っておく。
雨が止んだら蚊が出てきて刺されてしまった。 もう作業は終わりだが蚊取り線香を焚く。

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出来上がったホイールを取り付けて作業完了。

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さて、取り外したベアリングとカラーを見ていこう。

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ディスタンスカラーの端が3mm黒くなっていたのは、錆ではなくて単にグリスが付着していただけだった。
Wave125iのときは交換しないでいいね。

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スピードメーターギヤ側のベアリング(左)は、内輪を触ってみてもガタツキやゴロゴロした感触もなく問題はない。
ブレーキディスク側のベアリング(右)は、玉か内外輪のレースのどちらかは不明だが摩耗したことによるガタツキのようだ。 ただしゴロゴロした感触はない。
シールがない内側の面にブレーキディスク側のみグリスがこびりついているのが不思議だ。 ベアリングの中に封入されていたグリスが出てきてしまったのだろうか?

夕方になって雨が止んだので、試運転がてらスーパーへ買い物に行く。
ブレーキ時の左ヨレの事象は完全になくなった。 これで来週からは再び通勤マシンとして活躍してくれるだろう。
交換作業は 1時間も掛からないが、RRホイールのベアリングは次回のタイヤ交換時に実施する予定だ。
それまでに走行距離が6万kmを越えた Wave125iの分のベアリングも発注しておこう。