LEDの明るさは 100lm/Wが目安?

Amazonでは様々な種類のヘッドライト用 LEDバルブが販売されています。

たとえば PIAAの MLE8は消費電力は 5W/6Wととても少ないですが、「暗い」というレビューが多いです。
明るさは書いていませんが、おそらく 500lmくらいなのではないでしょうか?

そう考える根拠としては、

LEDの発光効率 | 大塚商会

発光効率は、照明機器に用いられている光源の効率を表します。ある照明機器の光源に与える電力(W=ワット)に対し、光源から発する全光束(lm=ルーメン)の効率を評価する指標で、ランプ効率と呼ばれることもあります。単位は、電力あたりの全光束を示すlm/Wを用います。
 
おおよその発光効率は、ローソクが約0.3lm/W、40Wの白熱電球が約12lm/W、蛍光灯が40~110lm/Wです。LED照明に用いられる白色LEDの発光効率は、登場した当初は20lm/W程度でしたが、最近は100lm/Wを超えるようになってきました。発光効率が、ようやく蛍光灯レベルまで追いついてきたという状況です。

LED製品の性能はデバイス(白色LED素子)の発光効率に依存します。 同じ世代の素子を使っているなら性能も同レベルとなります。
例えば Luminusの 3030チップだと 1個(1W)あたり87~126lmです。 爆光といわれる CREEで 200lm/Wです。

家庭用の LED電球ではどうでしょうか?
アイリスオーヤマの 40W相当(4.4W)の LED電球は全光束が 485lmなので 110lm/Wですね。

でも 100W(12.3W)相当だと 1,520lmなので 123.5lm/Wとなります。
ハイパワータイプの方が発光効率も良くなるのでしょうか?

この商品は説明書きには25Wと書いてありますが、Hi:15W/Lo:10Wのようです。 HiとLoを同時に点灯する(そういう製品は多い)のであれば 25Wになります。
明るさ 1,500lmというのがハイビーム(15W)のみの点灯ならちょうど 100lm/W、25Wなら 60lm/Wになります。
逆にいうと、ロービーム(10W)のみなら明るさは 600lm/Wしか出ない可能性もあります。

これは 8Wで 1,400lmと謳っていますが、それが本当なら 175lm/Wという高効率です。
でもHi 8W+Lo 8Wの合計 16Wで 1,400lmなら 87.5lm/Wとなって、そこそこの効率になります。
「ハロゲンより明るくなった」というレビューが多いですが、25Wの電球よりは明るいのかもしれません。

そもそもハロゲン電球では「12V 55/60Wで LOW 1,000lm/HI 1,450lm」程度が標準的だということです。 ハロゲンではない普通の電球(原付はほとんどコレ)ならもっと低いでしょう。
逆にいうとヘッドライトの明るさなんて 1,000~1,400lmもあれば十分ということ。
Wave125iのように 2灯なら、PIAAの MLE8でも事足りるかもしれませんね。 明るさの割に値段が高くて、コスパが悪いのでやりませんが。