Wave110iのエキパイはココから割れる!

昨日、職場の駐輪場から帰路に就くべく Wave110iで走り出したところ、いつもと音が違うことに気がついた。

ガラガラ、ボスボス、プスプスとやたら騒がしい。 エンジン異常か!?と身構えたが、エンジンの回転には問題ない。
それにエンジンの異常なら金属が擦れるようなメカノイズがするものだ。 伊達に 2回も Wave110iをエンジンブローさせてはいない。

となれば排気系に問題があるのだろう。 それでもとりあえずは帰宅しなければ話にならない。
アクセル開度が大きくなると排気音も大きくなるので、丁寧なアクセルワークでなんとか帰宅。
アクセルオフでのエンジンブレーキがあまり効かないのは排圧が下がっているからか。

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帰宅後、30分間エキパイが冷えるのを待ってエンジンの下を覗いてみる。
どこで割れているのだろうか?

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予想通り、エキパイフランジの根本で破断していた。

新品のサイレンサー(18350-KWW-621 MUFFLER COMP,EXHAUST)を買って直そうと思えば、タイから輸入するしかない。
2週間もあれば届くはずだが、いまは円安ということもあり部品代だけで約 3万円。 大物&重量部品なので送料も高い(約1万円)ので合計 4万円になる。

もう 1台バイク(Wave130i)があるので明日からの通勤には困らないとはいえ、通勤主力車の 110iが故障車リストに入るのは痛い。
先週末の若洲公園キャンプで、友人Hのスーパードリーム110の「エキパイの錆が酷い」という話になり、「ウチの Wave110/130iもそうだよ」と答えたのだが、まさか一週間も経たずに懸念が現実のものになるとは。

もちろんこうなるまで無策で手をこまねいていた訳ではない。
6年前に ヤフオクで Wave110iの中古サイレンサーを落札してあったのだ。 落札価格はたったの 896円だ。

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サイレンサは 3箇所で固定されている。 シリンダーヘッド、右タンデムステップは分かりやすいが、もう1箇所のメインスタンド後ろのボルトはわかりにくいところにある。

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RRブレーキのナットを緩めて、ペダルが大きく動くようにしてやるとボルトが見える。

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破断面をみるとかなり肉薄になっている。 錆でだんだんと薄くなっていたのだろう。
冬の間から、なんか排気音にベチャベチャした音が混じっているように感じていたのだが、その頃から亀裂が生じて排気漏れを起こしていたのだろうか。

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ジョルカブのサイレンサーは、フランジがエキパイと分離していたので余計な応力が掛からない構造だった。
Waveはフランジが一体化しているのでサイレンサが振動するとフランジの根本に応力が集中しそうだ。

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外すときは簡単なサイレンサーだが、取り付けるのは一苦労。
人によるだろうが、自分は右タンデムステップを最初に引っ掛けるのがやり易く感じた。

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で、エキパイの首を持ってぐいっと引っ張ってシリンダーヘッドのスタッドボルトに引っ掛ける。
こうするとメインスタンド後ろのボルト穴は自然と位置が合う。

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なんとか嫁が帰宅する前にエンジン始動までこぎつけた。 RRブレーキのナットを元の位置に戻しておくのを忘れないように。

Wave130iの方も錆が進んでいるので、今からでも耐熱ペイントを吹いておこうと思う。