【続】価格下落曲線がコスト下落曲線と交わる時---クルマと家電の「違い」と「類似性」を読者と考える - Tech-On!
ただ注意しなければいけないのは,このアーキテクチャは「時間」や「地域」によって変化するということである。例えば中国では,自動車分野でも新規参入が相次ぎ,低価格競争を繰り広げている。中国では,日本メーカーなどが開発した専用部品をコピーして汎用部品化してカタログにまで載せ,汎用部品の組み合わせで作れるようにしているのだ(Tech-On!の関連記事4)。つまり,汎用部品を買って組み合わせれば簡単に自動車を作ることができる。この結果,中国では同政府に登録されている自動車メーカーだけで110社を超え,オートバイに至っては400社を超える企業がひしめく状況になっている。
この中国の自動車産業が、このまま世界に類を見ないモジュラー型自動車産業として発展していくのか、それとも先進国と同じように摺り合わせ型産業に変質していくのか? 今後の5年間で見えてくる。 かな?