No Future

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どんなに穢れを知らない天使のように見える人だって、人間だから人に言えないネガティブな感情、あるいは人格を抱えているものです。
自分の内面にそういう部分を意識し始めるのは、小学校高学年くらいかな? 自分はもう少し早かったような気もするけど。

自分の”暗黒面”について、押さえつけたりなだめすかしたりしながら、折り合って生きていかなければならないのです。 ”それ”を見てみぬフリをしていると、いつか”それ”に飲み込まれてしまうから。

このことは、親も先生も教えてくれません。 むしろ彼らは、”それ”から意識を遠ざけようと仕向けるばかりです。
宗教は、”それ”と対峙する為の道しるべになるべきものですが、残念ながら日本では本物の宗教に出会える場は多くありません。

だから、年若い貴方たちにアドバイスできるのは、「本(小説)を読みなさい」ということだけです。
多くの小説の中に、”それ”を克服する方法、あるいは”それ”に飲み込まれてしまった人々の末路が描かれています。

そして想像してみてください。
殺風景な小部屋で取調べを受ける自分の姿を。
人を好きになっても告白も出来ず、一生「人殺し」の汚名を背負って生きる、貴方の姿を。