ちんぱん川喜田F1放浪記 - nikkansports.com: あまりに行き当たりばったりなホンダ人事
実を言えば、中本さんは去年の段階からチームの「組織改変」の必要性を主張し続けてきた。だが、残念ながらこの提案はホンダ上層部に取り入れられず、チームは昨年のままの状態で開幕を迎えることになったのだ。「もし、あの時点でホンダが組織改革に着手していれば…」。今回の人事を見ていてつくづくそう思う。もちろん、今回のように絶体絶命の大ピンチになってから、突然マウンドに送り込まれても、中本さんは決して言い訳をしたり、弱音を吐いたりはしないだろう。だが、ベンチの采配はどうみてもあまりに行き当たりばったりだ。第3期のホンダF1がいつまでも勝てない大きな原因の一つは、そうした場当たり的姿勢にあると思う。
昨年の前半はメタメタだったけど後半は盛り返してたし、現体制でも手ごたえを感じていたんだろうね。 それは冬のテストでも証明されたし。
もちろん100%になったからといって、「これからはオレたち日本人の言うとおり動いてもらう」とやって、余計な波風を立てたくなかったんだろうとも思う。
W杯の監督采配と同じで、結果が出れば「名采配!」だし、ダメならボロクソ。 結果責任だからそれは仕方ないね。
でも、第3期に限らず、ホンダF1、というかホンダの企業活動って場当たり的な部分が多いよー。 第1期なんて特にそうじゃない? ロータス当てにしてたらドタキャン食らったとか。
もともとホンダのカルチャーって、「四の五の言う前にやってみて、ダメなら変えりゃいい」って感じじゃない? ジャーナリストや評論家の皆さんみたいに「お利口さん」じゃないんだよ。 要領良くやるつもりなら、もっと方法はあったろう。
個人的に心配なのは、ホンダF1チームの人がいましている苦労が、本当に身になる苦労なのか。 それが財産になるのなら、いくら苦労してもいいと思うが、単に忙しかったという実感しか残らないのであれば、それは非常に残念だね。