ロボット業界キーマンインタビュー東京工業大学 広瀬茂男教授

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コラム: ロボット業界キーマンインタビュー東京工業大学 広瀬茂男教授

広瀬氏は、最近のロボット研究の流れを憂慮している。ロボットの用途として、老人介護や子どもの面倒を見るといったアプリケーションがあげられることが多い。だがそれは「面白そうだから、実現できそうだからやろうというコンセプト」でしかなく「未来の社会で人々がどのような生活をしたらいいのかという想像力がないんじゃないか。未来社会を本気で考えているとは、とうてい思えない」と断じる。つまり社会に対するビジョンがない、ということだ。

お説ごもっとも。 ではあるんですが、エンジニアってのは面白いと思ったことにしか、100%の力を発揮できないもんだよね。

「ロボットよりジャッキの方が役に立つ」というのは正論なんだけど、ホンダのP2が二足歩行するまで、日本の大学のロボット研究がウジウジしていたのは、そういう正論のせいじゃないかと。 正論って大体面白くないもんね。 「鉄腕アトムを作ろうぜ!」って言われた方が、よっぽどやる気が出るというもんです。