うつ病:適切な治療を受けているのは1/4 学会、研修の実施検討-今日の話題:MSN毎日インタラクティブ
うつ病の治療は「1種類の抗うつ剤を一定期間、一定量出す」というのが基本で、症状を診ながら別の薬に切り替えていく。だが、こうした治療方法を知らない医師が多く、問題になっている。精神疾患は統合失調症、パニック障害、アルコール依存症など多岐にわたり、うつ病の治療法をきちんと知らない精神科医が多いという。
うつ病は不適切な治療を続けると治療期間が長引き完治が望めない。だが患者は精神科医というだけで「精神疾患全般を治せる」と思いがちで、不適切な治療に気づかないという。うつ病患者から職場復帰の相談を受けてきた内科出身の富士電機システムズの産業医、堀川直人さん(43)は「2種類の薬を少量しか出されていない患者が多く治療に疑問を感じる」と話す。
初期段階では確実に効果が出るように十分な量の抗うつ剤を投薬をし、患者の気分が改善されるのを優先する必要がありますね。 で徐々に減らしていくと。 もちろん副作用があるので、医師と患者とその家族でよく話し合うことが必要です。
いいお医者さんにめぐり合えるかどうかも重要ですが、付き添いの家族が医師と患者の仲立ちをして、治療方針の見極めをしてあげることが大切です。
うつ病患者は別の医師に症状を改めて説明することが気疲れの原因となり、セカンドオピニオンを嫌がる傾向にあり、堀川さんは紹介状に病状の経緯を書いた書類を添えている。お薬ノートを見せ、経緯をA41枚に家族がまとめても参考になるという。
そう、自分の気持ちを説明するのって、患者にはすごく苦痛なようです。 家族が紙にまとめてあげるというのはいいアイデアですね。
◆適切な薬物療法の6条件◆
(1)標準治療を知っている
(2)副作用とその対策を熟知
(3)薬の種類を減らそうとする
(4)複数の薬を使う際、納得できる説明ができる
(5)薬の少量投与(ちょこ出し)をしない
(6)薬の飲み心地をいつも聞く
※防衛医科大学校精神科学講座・野村総一郎教授による
私の経験上、最初は医大付属病院などで診てもらった方が安心かなと思います。 ある程度落ち着いてきたら、通いやすい病院を調べて紹介状を書いてもらうといいです。
「うつは”心のかぜ”」とある本に書いてありましたが、適切にケアをすればちゃんと治ります。 患者は暗いトンネルの中にいる気持ちだと思いますが、「治療を続ければ、出口はある」と信じて、ゆっくり・あわてず進んでいってほしいと思います。