支那エンジンについての補足

先週の続きです。

まずカムチェーンについて。 2つの支那エンジンとも、90リンクでした。

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変速ギヤの写真も載せておきます。 これは4速のもので、歯厚が少々厚いですがまだマトモな方です。

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1速もこんな感じ。

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一番酷かったのが3速。 インボリュートというより、ほとんど角歯です。

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クランクシャフトは基本的にRタイプなんですが、このスプラインの切り方なんて酷いもんです。 とりあえず溝になってりゃいいって感じですね。

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クランクケースからオイルが圧送されてくる右下のスタッドボルトに、シリンダーとヘッドの間に黒いつば付きのカラーが入っていました。 これだとオイルの通路を塞ぐような気がするんですが。

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カムシャフトは、タペット調整ボルトを目一杯緩めれば抜けました。 カムは基礎円21mm、最大高さ26.5mmってところです。
デコンプ機構はついていませんでした。

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ちなみに、SP武川のS-Stage E-Type用カムシャフト(01-08-036)は、リフト量IN/EX共 5.6mm、1mmリフト時のバルブタイミングは IN:BTDC 11°開 ABDC 45°閉、EX:BBDC 45°開 ATDC 13°閉 だそうです。
タイミングはわかりませんが、リフト量だけなら支那標準カムと似たようなものです。 性能も大差ないかもしれませんね。 元々が50cc用ですし。