ジョルカブのエンジンを下ろして開けてみました。
まずドレンボルトを外してエンジンオイルを抜いてみましたが、かなり汚かったもののちゃんと出てきました。
下ろしてからシリンダーヘッドをはぐってみると、吸気バルブに干渉したような跡があり、バルブが浮いています。 圧縮がなかったのはこのためでしょう。 排気バルブにも少し吸気バルブが当たったような跡がありますね。
ピストンヘッドにも、吸気バルブが当たった跡があります。
問題は、なんでバルブがピストンに当たったか?
まず、オーバーレブの可能性はないです。 普通に4速40km/hくらいで流しているときでしたから。
恐らくインテークバルブのステムにオイルが廻らなくて焼きついたか、オイル不足でカムチェーン・アジャスターが波打って、タイミングが狂って当たったか(あまり考えにくいですが)。
いずれにしても、整備不良(とくにオイル管理)が原因だろうと思います。
支那エンジンとジョルカブのエンジンの相違点ですが、ギヤポジションの接点が違います。 支那にはこのような端子はありません。
内側から。 ドラムにセットされた銅板が、この端子と接することで、ニュートラル、および4速のスイッチが入ります。
エンジンオイルがすっかり乳化してしまってますね。
ギヤポジションの信号線がなくても走れなくはないですが、やっぱり不便です。 よってこの部分だけ、4速エンジンから部品を移植します。
ただ、4速エンジンのシフトドラムには端子の位置決め溝があります。 とりあえず、ヤスリで溝を作ってみました。 位相はあてずっぽうで、インデックスカムが取り付く部分を合わせてみました。 とりあえず、やってみなければ分かりません。
ミッションを仮組みしてケースを閉めてみましたが、完全には閉まりません。 やっぱりなぁ。
これはカブC90を4速化するときに出る問題と同じで、メイン側4速ギヤをタイカブC100EX用に交換すればOKです。 明日注文してこよう。
ちなみに4速ギヤを外した状態では、きちんとケースが閉まります。
本当は遠心クラッチの仮組みまでしたかったのですが、今週はここまでです。