これがなかなかに大変でした。
車体に載せてマウントボルトを通そうとしたら、下側のボルトはOKだったのですが、上側のボルトが入りません。 一旦エンジンを降ろして確認したら、ボルトがM10に対して穴径が9.2mmでした。
手持ちの電動ドリルのチャックは10mmが限界なので、10mmのドリルで穴を広げました。 ケースはアルミなので削れ易いですが、ドリルが喰い付いて廻らなくなるので、少しずつ掘っていきました。
ちなみにジョルカブのエンジン搭載は、下側のマウントボルトを先に入れるとラクです。
キャブレターはPC20に代えてPE24にします。 メインジェットは#95、スロージェットは#35からスタート。 中古で買った時に付いていたスロージェット(右側、#52?)とずいぶん長さが違います。 と思ったら、このスロージェットはPE28、PD22、CVK20用だったようです。
PE24用のRAYバルブが発売されたので、6月に購入していました。 内容物はRAYバルブとなぜかアイドルアジャストスクリューのスプリング(左)。 ノーマル(右)と比べると、巻数も多くかなり強めです。
ところがPE24にセットしてみると、バルブが引っ掛かってスロットルが戻らなくなります。 廻り止めの溝の幅がわずかに狭かったようで、ヤスリ&耐水ペーパーで削って広げました。
ニュートラルスイッチは、ジョルカブ・ハーネスの若葉/赤とスイッチの緑/黒をつなげて、写真の位置でインジケーターが点灯しました。 配線はあとでハンダ付けしておきます。
ドライブスプロケットは、17Tでもイケそうな感じ。
シリンダーが長くなったのと、シリンダーヘッドのフィンが大きくなったので、フレームとの干渉が少し心配でしたが、エンジンが瑶動した場合でも問題なさそうです。
ただ、武川のマニホールドがかなり長いので、キャブがカウルにモロ当たりです。
2ヶ月近く不動だったので、バッテリーも死んでいます。 そろそろ交換時期なんですが、とりあえず充電します。
上から見た状態。
エアフィルターは、エンジンマウントとの干渉をクリアしています。
どうせならもう少し長かった方が、キャブがカウル内に入って良かったのかもしれません。
エンジンオイル(慣らしが終わったら捨てるのでG1の残り)入れて、プラグを外した状態で数回キックして、オイルを回します。 スターターボタンを押すと、苦しそうにスターターが廻りました。
何回かスターターを廻して、負圧コックからキャブのフロート室にガソリンを送ります。
ガソリンが来たのを見計らってチョークレバーを引き、少し長めにスターターを廻すと、爆音と共にエンジンが掛かりました。
チョークを戻し、アイドルスクリューで回転を下げようとしましたが、まだ高い。 そういえば、エアスクリューの調整してなかったな。
一旦エンジンを止め、とりあえず全閉から1回転半開けてみた。 標準がいくらか知らないけど、こんなもんでしょ。
再びエンジンを掛けて、アイドルスクリューを調整。 通常レベルのアイドリング回転数になりました。
しばらくアイドリングさせてたら、シリンダーヘッドとエキパイから白い煙が。 慌ててエンジンを切ったのだけど、どうやらオイル漏れらしい。
よく見ると、Rクランクケースカバーの遠心クラッチ調整ボルトと、カムシャフトを貫通するボルトの頭の2箇所からでした。 どちらもエンジンオイルの流通経路です。 どうやらOリングとシーリングワッシャーを入れ忘れたみたい。
おそらく前のエンジンでのオイル漏れも、クラッチ調整ボルトのところからだったのでしょう。 クランクケースのガスケットには、漏れた形跡はなかったもの。 早いうちに原因究明しておけばよかったんだけど、出張だのなんだのが重なって、先延ばししているうちに壊れてしまったのでした。
とりあえず原因が分かってよかったです。
第一印象としては、振動も排気音もやっぱり96ccより大きいね。 でも壊れそうなほどじゃあない。 あとは乗ってみてどうかだね。
試走に行きたかったんだけど、日没サスペンデットで今日はここまで。