今日、Wave125(ANF125)とWave100(ANF100)のパーツリストをつらつらと眺めていたら、面白いことに気がつきました。
その前に予備知識。 Wave100のエンジンはC100EXの発展型で、日本のカブ系エンジンと近い関係にあります。 それに対してWave125のエンジンは、新設計で全くといっていいほど互換性はありません。
まずWave100のカムスプロケットですが、なんと32Tです。 カムシャフトは12V系なので、当然2本止めです。 つまり、このカムスプロケットを使えば、支那ヘッドで12Vカムが使えることになります。 マジでベアリングカラー作ってみようかな。
オイルポンプの駆動はカムチェーンで行なっているのが分かりますね。
カムスプロケが32Tということは、Lシリンダーヘッド・サイドカバーとガスケットも支那と互換性があるのかもしれません。 事実、12V用とは型番が違います。 Rシリンダーヘッド・サイドカバーの形状(フィン付)も支那ソックリです(本当は支那がソックリなんですが)。
こちらはWave125のオイルポンプですが、支那と同様にクランク軸のギヤから直接駆動されています。 このオイルポンプの形、無変速エンジンのオイルポンプに良く似ています。
こちらはWave125のクランク。 クランク形状は12V系・Rタイプと全然違いますね。 オイルポンプ駆動ギヤは19Tで、やっぱり無変速エンジンと同じです。 ちなみにタイミングスプロケットは17Tで、カムスプロケットは34Tです。
それから一次減速比と変速比についてですが、Wave100は
一次減速比 :17T/69T (4.058)
変速比(1速):12T/34T (2.833)
変速比(2速):17T/29T (1.705)
変速比(3速):21T/26T (1.238)
変速比(4速):24T/23T (0.958)
ということで、前期型C100EX(HA05)と全く同じです。
Wave125の方は、全く互換性がないので
一次減速比 :20T/??T
変速比(1速):14T/35T (2.500)
変速比(2速):20T/31T (1.550)
変速比(3速):20T/23T (1.150)
変速比(4速):26T/24T (0.923)
と、1速、2速がかなりハイギヤードになっていることが分かります。 125のトルクのなせる業でしょうか。