3台目の支那エンジンをバラシます。 と言っても、今回は腰上の確認だけです。
前にも書きましたが、このエンジンはマニュアル二次側クラッチです。
原動機番号は、152FMI☆06357906☆でした。
排気量は、一応124ccとなっていますが、おそらくボア52.4mmXストローク55.5mmの120ccでしょう。
インテークポート径は26.5mmありました。 22mmくらいが一般的なので、やはり大きいですね。
ピストン・ヘッドの凹みが、これまでの支那エンジンよりも大きいです。 WAVE125のピストンに近いですね。 圧縮比は、これまでのエンジンに比べて低いかもしれません。
このシリンダーは、鋳込みスリーブが薄いのが特徴です。 ボアはやはり52.4mmでした。
カムスプロケットは3穴。 12Vカムの大径ベアリングも入ります。
このエンジンは、タイカブC100EXと同様のオートデコンプ付です。 ロッカーアームの幅は変わらないので、シリンダーヘッドの方が1mm広く出来ています。 オートデコンプを除去した場合は、1mmのワッシャを入れる必要があります。
デコンプカム(小径ベアリングの内側)付きカムシャフトと、オートデコンプ機構。 なぜこれでデコンプになるのか、私には謎です。
さて、問題のバルブサイズですが、まずこちらがマニュアル一次側クラッチのシリンダーヘッド。 バルブサイズは、IN: 23mm、EX: 20mmです。
そして今回のエンジン。 バルブサイズは、実測で IN: 24mm、EX: 21mmでした。 なんでこんなに中途半端なの??? 単にバルブの傘が大きいだけだったりして。
それに、やっぱりバルブが大きいと、オーバーラップの大きいカムシャフトでは干渉しそうで不安です。
本来はこのシリンダーヘッドに、12Vカムシャフトを組み合わせて使おうと考えていたのですが、やっぱり今使っているヘッドのままいくことにしました。 このエンジンはこのままお蔵入りになりそうです。
ただ、もし将来二次側クラッチに変更したくなった場合に、このエンジンのクランクシャフトが使えます(クラッチ自体はNF100用の遠心を買う必要がありますが)。