西田宗千佳のRandomTracking 東芝・片岡氏が語る「HD Rec」の真意 - 分裂した「ハイビジョンDVD」の行方
そういったマーケットデータ的な部分よりも、片岡氏にとって異論が多かったのが、「DVDフォーマット乱立の経緯」と「HDiの意義」である。
「DVDフォーマットが乱立したのを整理した、と言われましたが、正直にいって、“あなたがたにそれを言われたくはない”というところですよ。だって、DVD規格を割った原因になったメーカーも、DVDのビデオ録画フォーマットを複雑にする原因になったメーカーも、あちら側にいらっしゃるじゃないですか」
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「DVD規格を自分たちで作ったのだから、それを捨てて次に行くのでなく、全部責任をとってもっていきましょうよ、と私は思うんです」と片岡氏は語る。
ここまで来ると東芝の反BD感情は、イスラム原理主義者の反米感情と同レベルまで来ていることがよく分かりますね。 そうなると、藤井上席常務の役どころは、聖戦を呼びかけるビン・ラディンってことになるのでしょうね。
そういう解釈では「HD Rec」は撤退路というよりも、BDに向けた自爆テロと呼んだ方がいいのかも。 記録型HD DVDメディアの普及が遅れようが、BDレコーダーの売れ行きを少しでも阻止したいって感じですね。
ただ、そうした東芝の怨念も、消費者からみればコップの中の嵐であって、勝手にやってろって言いたいですね。