トヨタの学校、インドで大人気 (BusinessWeek):NBonline(日経ビジネス オンライン)
ハリシュ君は年収177ドルに満たない極貧層の家庭で育った。勉強はできたが、これといった夢はなかった。
昨年4月、学校の先生から地元紙に載ったトヨタの広告の話を聞いた。工場の専門技術者を養成するため、主にインド南部カルナタカ州在住の経済的に恵まれない高校卒業者を募集しているという。食費、寮費、学費はすべて無料で、月38ドルの給付金までもらえる。ハリシュ君は5000人の応募者の中から選ばれた最後の64人に入り、晴れてトヨタ工業技術学校に入学した。トヨタが昨年8月に初めて海外に開校した職業訓練校である。
今は自動車技師を目指している。「本当にうれしいです。信じられない」と、ハリシュ君は片言の英語で、人生が一変して夢が持てるようになったと話す。それも当然だ。母親と祖母は農場労働者で収入は1日65セント。兄はバスの掃除係で、姉は看護師の養成教育を受けている。
だが、ハリシュ君はトヨタのおかげで人生を変えるチャンスを手にした。入学後3カ月で、母親に渡そうと8ドル貯めた。「母の喜ぶ顔が見たいんだ」と言う。3年の修業期間に優秀な成績を収め、勤勉な学生に与えられる180~230ドルの奨学金を得るつもりだと言う。
費用対効果バツグンですね。 ホンダもホンダ学園(って今は言わないのか)のインド校を作ったらどうかね。